応天の門(14) の商品レビュー
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業平に頭を下げられて「汚い大人だな」と怒る道真が可愛い。 業平も災難なのに借りを返し律儀だな。 自力での解決だが、なんだか考え方が道真っぽく感じる。 基経が何を考えているかがわからないから、牛車に乗せてもらっても 詩の話をするにしても気を遣い過ぎて大変。 お兄さんを覚えてくれていたから悪い人だと思いたくない気持ちになってしまうが、果たしてどうなのか。
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色恋要員業平殿へのある種の信用が極まった感(笑)(笑い事ではない)。 丸くおさめた手腕は流石です。 「お前はうまくやれよ」「『あの業平ならばもしや』と言われるならば男冥利につきましょう」かっこいい…… 基経の道真への微妙な感情の正体もみえてきたような…… 本当に幼い日への懐古なら、基経様も少し悲しい。
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斎宮の妊娠事件に関わる業平。爺呼びの場面もあり、そういやこの巻では美男のはずの業平の顔の余白が下に向けて広がった感じでいまいちなのは14巻ともなると時間の経過で年を取っていった描写なのかな…と感慨深いが主人公の道真はまだ少年。いやずっと任官試験に落ちてて学生のモラトリアムが続いてるのか。政局の激変に対し基経の顔芸が冴えてます。こちらも鼻の下が広くなった感じで。
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在原業平が主役格で出てくる以上、伊勢行きは当然描かれるよな、と思っていましたが、ここでも「平安クライム・サスペンス」の名に恥じない、歴史の裏に隠されたもう一つの「真相」を、後の業平の「評判」にうまく託けてくるところが見事ですよな。一方、前巻のトラウマで断じて京から外に出ないと決めた菅原道真は、絡みたくない藤原北家と絡まされて「ええと、なんでこんなに絡んでくるのこの人ら?」と困惑しきりですな。単に基経が道真を割と気に入ってるだけでは…? 久々に宣来子ちゃん登場で、次巻で暴れてくれそうな引きでしたな。楽しみ。
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藤原良房が大病を患っているということは864年かな。 業平はこの時39歳、好色の爺なのか。 平均寿命の差を思い知らされるな。
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「伊勢物語」で有名な業平と斎宮との逢瀬が語られます。藤原氏は冬嗣-良房-基経で一門による摂関政治を確立させますが、「応天の門」では良房・基経が登場し、畏怖さえ覚える強烈な存在感を示しているのが特徴です。しかも、今回、一門の血の結束だけではなく、良房・基経間でも水面下に激しい権力闘...
「伊勢物語」で有名な業平と斎宮との逢瀬が語られます。藤原氏は冬嗣-良房-基経で一門による摂関政治を確立させますが、「応天の門」では良房・基経が登場し、畏怖さえ覚える強烈な存在感を示しているのが特徴です。しかも、今回、一門の血の結束だけではなく、良房・基経間でも水面下に激しい権力闘争意識を見せたのが秀逸でした。
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14巻が出たと聞いて調べてみたら、13巻を買いそびれていたことが発覚し、2巻まとめて購入(^^;; 13巻のオビ裏にあった「ミニ冊子『応天の門』言の葉集」応募者全員プレゼント!!の文字が気になると同時に、買いそびれていたことが悔やまれる(当然、とっくに締め切りは過ぎている)orz...
14巻が出たと聞いて調べてみたら、13巻を買いそびれていたことが発覚し、2巻まとめて購入(^^;; 13巻のオビ裏にあった「ミニ冊子『応天の門』言の葉集」応募者全員プレゼント!!の文字が気になると同時に、買いそびれていたことが悔やまれる(当然、とっくに締め切りは過ぎている)orz 心に残った道真の言葉 「貴族の暇つぶしに試されるようなことはもうたくさんなんですよ」 「私のせいだ 私が私情を挟んでやりすぎたから…」 「やるべきことだけをしていればよかった 余計なことをせずに」 「いいえまさか 何も存じません」 「ともかく私は余計なことをするのはやめたんです」 道真よ、たしかにお前の行動に傲慢さや下心が皆無だったとは言わないけど、お前のする「余計なこと」は決して本当に余計なことではないし、権力欲に塗れた化け物のような貴族たちに囲まれてはいても、お前らしさは失わないでほしい と、心から彼に語りかけたくなります。 各巻の収録作は以下のとおり。 〈13巻〉 ①土師忠道、菅原道真と遇する事(承前) ②紀長谷雄、竹薮にて子を見付くる事 ③都言道、山中にて天女に惑わさるる事 ④業平、重陽に花を求むる事 〈14巻〉 ⑤在原業平、伊勢に呼ばれる事 ⑥藤原良房、病に臥す事(続く)
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今回も面白ーい。 なるほど、伊勢の一件をそう描くのね〜 夢か現か寝てか覚めてか♪ 灰原さんの業平はとても一途。
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