核なき時代を生きる君たちへ の商品レビュー

安斎育郎(著者)

2021/06/22

核保有国であるフランスの代表は2014年の国連総会では「核兵器の非人道性」からのアプローチは「解決を追求しないイデオロギー的な接近だ」と言っていたのに、2015年の再検討会議では「核兵器がもたらす甚大な影響を全面的に認識する」と発言した。イギリスの代表も「核兵器の使用によって壊滅的な人道的影響がもたされるという点にイギリスは同意する」と発言し、「核軍縮の遅れへの失望感が非人道性に関する最近の多くの国際会議で鮮明に現れた」という認識も示した。もちろん、核保有国であるイギリスやフランスあｈその一方で核抑止力の正当性を主張していた。