かわいげのない女(1) の商品レビュー

入絵優(著者),大野紺(原作)

2022/01/30

タイトルと裏表紙のあらすじに惹かれて購入。
あー刺さる刺さる。
主人公さくらの言動の既視感。
多分30代ぐらいで仕事にやりがいをもって頑張ってる女性は共感できる部分がある、もしくは多いのでは。
好みが別れるであろう絵のタッチに対し若干の不安を抱きつつ手を出したが、読むにつれて自然と馴染んだ。
キラキラしすぎてないのがリアルでいい。
かわいい女性の見本のような同僚(にじこ)が近くにいるのが読んでいてしんどい。
こうすればいいと頭でわかっていてもできないし、なによりやりたくない。
だからこそ半田君の存在が本当に尊くて、救われる。
女性にかわいげを求める男性やかわいげのある女性から見たらさくらはかわいげがないのかもしれないが、気持ちがよくわかる人間から見たらさくらはとてもかわいい。
啓午と半田君という二人の男性から理解されてるさくらは結構幸せ者じゃないかなと思う。
そういう男性は大抵モテるし、すでに素敵な相手がいるのが現実ではお決まりだから。