福島モノローグ の商品レビュー
「想像ラジオ」を世に送り出した いとうせいこう さん 2011.3.11から十年 また より凄い 心に届く 一冊を出してくださいました 特別な人ではなく 「フクシマ」にまつわる 「お人」から 流れ出てくる言葉の数々 身に沁みて 心に沁みて 伝わってきます コロナ禍の中 オリ...
「想像ラジオ」を世に送り出した いとうせいこう さん 2011.3.11から十年 また より凄い 心に届く 一冊を出してくださいました 特別な人ではなく 「フクシマ」にまつわる 「お人」から 流れ出てくる言葉の数々 身に沁みて 心に沁みて 伝わってきます コロナ禍の中 オリムピック開催是非の喧騒の中 しみじみと語られる言葉の数々が 静かに 伝わってきます
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遅ればせながらつい最近著者の「想像ラジオ」を読み、すごい作品だと思った。この著者の福島の人へのインタビュー集なら信頼できると思った。 WITH COW 餓死や殺処分をされた牛のことを考え、悲しんだことはあったが、具体的にどのような死に方をしたのかまで考えていなかった。杭に繋が...
遅ればせながらつい最近著者の「想像ラジオ」を読み、すごい作品だと思った。この著者の福島の人へのインタビュー集なら信頼できると思った。 WITH COW 餓死や殺処分をされた牛のことを考え、悲しんだことはあったが、具体的にどのような死に方をしたのかまで考えていなかった。杭に繋がれたままの牛の餓死、布を頭に被せられたまま成長する仔牛…辛くなる。 農家の方の心中を思うと、本当にやりきれない。 「もーもーガーデン」の存在を知った。ひどい状況の中で、できることを着実に実践される姿に敬意を感じる。 THE MOTHERS 母子だけの避難生活のことも知ってはいたが、やはり具体的なことまでは想像もしてなかった。気も頭もすごく使われていた、今も使われているのだということがよく分かった。子育て自体が大変なのに放射能のことも考えなければいけないとはなんと負担が大きいことだろう。子供の健康というのは親にとって一番大事なことだから。 RADIO ACTIVITY 富岡町の社協の吉田恵子さん。もともとすごい人だったのかもしれないが、震災があり、原発の被害があり、不幸が重なったことにより、隠れていた才能や力が発揮された気がする。それも自分のためというより、富岡町民のために。吉田さんがすごいのだけれど、人ってすごいな、他人のために頑張る人には、いろいろ偶然が重なり、うまく話が転がっていくなと考えさせられる。そんな貴重なラジオ放送だったが富岡町に戻ってからは続けられなくなった…それでも吉田さんは新しいアイデアで今日もみんなのために働いておられるのだろう。 "明日が見えないというところで生活する人たちばっかり聴いていたんです。だから何か楽しさを持っていないとやっていけない" a flower 津波で父親を亡くした須藤文音さん。須藤さんやそのご家族と同じように家族を亡くした方が2万組。2万人亡くなった方がいるということは、そのご家族や親しかった人がその2万人の何倍もいらっしゃるということだ。 ご本人もおっしゃってるように、書く方法を持たなかった人、発表する場がなかった人にとって、書く方法、発表する場を持つ人が代表して表現することは意味が大きいと思う。 A LIFE OF LADY こう言っては大変失礼だが、福島の小さな村にもすごく実力のある女性が、戦前生まれでもいらっしゃるということがわかった。実家に恵まれた方ではあるが。そう考えると、現在でも実力を発揮できてない女性は日本全国たくさんいる。ほぼ全ての女性が本来の実力を社会で発揮できてないのではないかとしみじみ思う。 a farmer わざわざ浪江町に引っ越して農業を。えらい人って年齢関係ないなぁ。 The LAST PLASE 96歳の高原タケ子さんのたくましさ。ヘルパーさんも頼まず、一人で2000歩歩いて買い物にも。86歳で震災に遭ってそこから6回も引っ越しを余儀なくされて。しっかりされているだけに逆に大変だったと思う。もう年だとか寂しいとか私が言うのは何十年も早いと反省する。 a dancer すごくバイタリティーのある日本舞踊のお師匠さん。 人のために動ける人はやっぱり強いなぁと思う。
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もっと多くの声を聞いておかなければと思った。何年もかけて開墾し土壌を改良して作った麦畑が汚染土のフレコンバッグ置き場になってしまった話、牛の鼻が考えられない程伸びて死んでいた話など一人一人の人が抱えなければならなくなった痛みにせめてずっと耳を傾けていかなくては。
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震災を忘れるなとか何かを取り戻そうとかは外の人の発想 毎日毎日が続いていくだけ そういう声が聞こえる
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