幕間のモノローグ の商品レビュー
俳優養成所を舞台にした8編からなる連作短編集。 ベテラン俳優でもあり、養成所の講師も勤める南雲草介が養成所で出会った若手俳優たちの身近な謎を解決していく。 他の方のレビューにもあるように、完全に「教場」の俳優版。 しかし、南雲に風間のようなカリスマ性もなく、全編通して、中途半端な...
俳優養成所を舞台にした8編からなる連作短編集。 ベテラン俳優でもあり、養成所の講師も勤める南雲草介が養成所で出会った若手俳優たちの身近な謎を解決していく。 他の方のレビューにもあるように、完全に「教場」の俳優版。 しかし、南雲に風間のようなカリスマ性もなく、全編通して、中途半端な設定のような気がした。 普段の短編がいつも秀逸なだけに、ちょっと残念。
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ベテラン俳優でアクターズスクールの講師も務める南雲草介と、元警察官という異色の経歴を持つマネージャー・友寄栄支のコンビが謎を解く、8章の連作短編集。 カメラの前でいくつもの顔を演じるには、人間の生々しい感情の動きと、無意識に取る身体の動きを知って演技に活かす能力が必要なのだろう。 マネージャーで元警察官の友寄が推理担当、謎解きの答えをアウトプットするのは表現に長けた南雲が担当というのも面白い。 コンビ誕生のきっかけが脳梗塞で、高性能眼鏡を通して手がかりを得るというのは、ちと無理やりな気もするけれど… 「殺陣の向こう側」「汚れ役の歌」「黒い代役」「白紙の応援歌」が良かった。 『つながりません』と今作を見るに、芸能界を舞台にしたシリーズを模索中かも?
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アクターズスクールの生徒たちに起こる事件やトラブルを講師である現役プロ俳優・南雲草介が独特の手法で解決していく連作集。 南雲の言動は一見奇異に思えるが、実は鋭く核心をついている。しかも生徒に寄り添う気持ちも込められている。 南雲に「教場」の風間教官と重なるものを感じたが、あちらは...
アクターズスクールの生徒たちに起こる事件やトラブルを講師である現役プロ俳優・南雲草介が独特の手法で解決していく連作集。 南雲の言動は一見奇異に思えるが、実は鋭く核心をついている。しかも生徒に寄り添う気持ちも込められている。 南雲に「教場」の風間教官と重なるものを感じたが、あちらは厳しい規律で統一行動を目指す警察学校が舞台で、こちらは個性で競争するアクターたちの世界となっている。一方は、警察官を目指す者にしか体験できない閉鎖的空間、他方は俳優を目指す者に必要な資質、発声練習、それに業界用語など裏舞台が描かれ、一般人がなかなか知り得ない世界が垣間見られる点で共通したものがある。 しかし、主人公の言動があまりにも奇をてらいすぎて、ついていけない感じがしたのも事実。
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+++ 名演技に潜む「罪」と「罰」―― ドラマや映画の撮影中、舞台の演技中に起こるさまざまな事件やトラブルを鮮やかに解決するベテラン俳優の南雲。――そこにはある秘密が隠されていた。 『教場』の著者が、芸能界に生きるものたちの‟業“を描いた連作短編ミステリー。 「辞めたい」という...
+++ 名演技に潜む「罪」と「罰」―― ドラマや映画の撮影中、舞台の演技中に起こるさまざまな事件やトラブルを鮮やかに解決するベテラン俳優の南雲。――そこにはある秘密が隠されていた。 『教場』の著者が、芸能界に生きるものたちの‟業“を描いた連作短編ミステリー。 「辞めたい」という俳優に、自信を取り戻させた不思議な練習方法。 「斬られ役」の俳優が、なぜかカメラに背を向けて倒れた理由とは。 俳優のマネージャーが「わざと」自動車事故に遭ったのはなぜか。 脚本家に「下手だ」と思われていた俳優を、なぜ南雲は主役に抜擢したのか。 南雲の狙いは何だったのか。彼にはなぜ真実が見えたのか――。 +++ 胸の裡に昏いものがある人間にとっては、南雲の存在は脅威かもしれない。だが、表立って何かをすることはなく、さりげなく本人の心に直接訴えかける行動が、さらに身に堪えるだろうと想像できる。ただ、それによって最悪の選択を免れることも多く、救いの神のようでもある。とは言え、南雲自身も爆弾を抱えるような日々であり、それを思うとなんとも言えない気持ちになる。映像化されたら見てみたいと思わされる一冊だった。
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演技にまつわる短編連作。語り手が読者の知らない罪を犯している場合も多く、登場人物がどうにも薄っぺらなことも併せて、感情移入が難しかった。まして一編ごとに語り手が変わるのではなおさらで、読んでいてどうにもノリきれない。また、節が変わった際に地の文による説明が少ないこともあり、一人称を利用して別の語り手を刷り込ませるトリックなども警戒してしまったが、杞憂に終わった。
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人気シリーズ教場の俳優バージョンという立て付けなんだが、どうもしっくりこない感じ。謎解きを軸にするならやはり舞台もそれに近い設定が必要だということ。オチももう一押しずつ欲しかった。
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『教場』が好きで読んでみましたが謎を解決するのが警察から俳優に代わったミステリーにしか思えない。 シリーズ化しそうな感じがするけど…。
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長岡弘樹の最新作は、風間教場を彷彿とさせる俳優の卵を教える謎多き俳優南雲を主人公に教え子のサイドストーリーの短編8編という内容でした。 さすがの人間模様を赤裸々に映し出す描写が、どの短編でもいかんなく発揮されており、鋭い洞察力で真相を見抜いていく南雲の姿がなかなか面白かったです!
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目新しい視点だけど、よく考えてみたらお巡りさんがアクターに置き換わっただけか。緊急事態宣言が気になり、集中出来ないまま読了。
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アクターズスクールの講師であり俳優でもある南雲。たぐいまれなる洞察力で数々のトラブルを解決する彼に隠された秘密はいったいなんだったのか。役者の道を目指し、また役者として生きる者たちの心の機微も描かれた連作ミステリ。ところどころで演技のワンポイントレッスンのようなものが出てくるのも...
アクターズスクールの講師であり俳優でもある南雲。たぐいまれなる洞察力で数々のトラブルを解決する彼に隠された秘密はいったいなんだったのか。役者の道を目指し、また役者として生きる者たちの心の機微も描かれた連作ミステリ。ところどころで演技のワンポイントレッスンのようなものが出てくるのも読みどころです。日常で役に立つでしょうか(笑)。 お気に入りは「歪んだ凶弾」。全体的に手掛かりとなる要素はわかりやすく読者に提示されているのですが、うまくつなぎ合わせることができないと何が起こっているのかまったくわかりません。何のために、という疑問点がこれが一番見抜けなかったなあ。伏線はきっちりあったのに。
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