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中国の何が問題か? の商品レビュー

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2021/06/05

中国はいろいろな意味で世界の注目を集めている。今回取り上げる本は、ハーバード大学フェアバンク中国研究センター創立60周年を記念して企画された。発行は2018年だ。このセンターは、中国研究で世界トップレベルだ。 扱う話題は、政治、国際関係、経済、環境、社会、歴史と文...

中国はいろいろな意味で世界の注目を集めている。今回取り上げる本は、ハーバード大学フェアバンク中国研究センター創立60周年を記念して企画された。発行は2018年だ。このセンターは、中国研究で世界トップレベルだ。 扱う話題は、政治、国際関係、経済、環境、社会、歴史と文化と様々だ。 なかなか知ることのできない中国の一面を知ることができる。 初めて知ったことの1つが、「中国慈善法」だ。2016年9月に発効した法律で、認可される慈善活動と、どんな組織がそれに関われるかについて広義の定義を加えた点だと説明している。 経済成長で、富を持つ人が増える一方で、書牘格差があり、中国共産党は富をうまく配分して、しかも国の庇護を受けない市民社会を作る可能性を制限する意図が見えると指摘している。 中国の富豪たちは、教育に対する献金が多い。ハーバード大学ケネディー・スクールの「民主的ガバナンスイノベーションのためのアッシュ・センター」が、中国の慈善家トップ100人に関する研究を2015年に行っている。 それによると、100人の内59人が教育に寄付している。大気汚染に対する寄付は、全体の0.9%に過ぎない。 これからも注目を集め続ける「厄介な隣人」だけに研究しておいた方がいいなあ。

Posted byブクログ