ティーンズ・ボディーブック 新版 の商品レビュー

北村邦夫(著者),伊藤理佐(イラスト)

2024/06/16

北村邦夫先生がつくられたこの本は、
"性教育"の決定版として、とても詳しく、
とても大切なことを説明されている。

男女の体、性器の基本的な知識をはじめ、
セックス、避妊、中絶、STI（性感染症）、
AIDS（エイズ）、その他様々なからだのトラブル
について、実際にあった事例、体験談などを交えながら、とても分かりやすく、丁寧に解説されている。

"性"について、正しい知識をもつことは、自分だけでなく、大切なパートナーを守ることに繋がっていきます。
"知らなかった"では絶対に済まされません。
相手や他の人に任せるのではなく、自分自身で、能動的に"性"について正しく学ぶことが、今だけでなくこれからも、一生大切になってきます。
そうすることで、より安全に、安心して"性生活"を
営むことができます。

この本を通して、多くの大切なことを学ぶことができました。
絶対に、確実に、自分自身のこれからの行動に
活かしていきたいです。活かしていきます。
それが生きる上での義務です。

2021/11/23

日本経済新聞社小中大
記事利用について
印刷 印刷
日本家族計画協会会長 北村邦夫さん 性は生のマグマだ（1）
2021/11/22付日本経済新聞　夕刊

　　一般社団法人「日本家族計画協会」（東京・新宿）会長で産婦人科医の北村邦夫さんは思春期の性の専門家だ。若者の心と体の悩みを聞き、講演や書籍を通じてリプロダクティブ・ヘルス（性と生殖に関する健康）の大切さを明るく楽しく伝えてきた。
人と人とのふれ合いの素晴らしさや、等身大の姿で自然体で生きる心地よさを知ってほしい。そんなメッセージを込めて「性の健康教育」を続けてきました。医療者や子ども向け講演で47都道府県に行き、絵本から専門書まで50冊以上出しました。

家族計画とは、子どもを少なく産むとかたくさん産むということではありません。親の健康や経済力を考慮し、すべての子どもが待ち望まれて生まれてくるようにするのが目的です。

性に関する仕事にのめり込むきっかけの一つは、新米医師として保健所に勤務し、健康相談に訪れた70歳過ぎの村のおばあちゃんとの出会いです。別れ際に「先生！　キスしてもいいかね？」と突然尋ねられました。たじろぎましたが「いいよ」と言うとほおに「ブチュ」。シワだらけの唇が当たりました。やられっ放しというわけにもいかず、お礼のキスを返しました。

以来、村に検診に行くたびおばあちゃんが会いに来るのです。ある時、「35歳で夫に死に別れてから男性に触れたこともなかった。先生と話すと長生きできる気がする」としみじみ言いました。それで血圧を測る時に肩をたたいたり、膝小僧をなでたりして顔色を紅潮させ、あえて高血圧の異常値を取るようにしました。「血圧が高いよ。またおいで」と言うと笑顔で帰るのです。

「性は生のマグマのようだ」と思いました。火山の下に眠る溶岩のようなエネルギー。人間の活力源ですが、若い世代にはリスクにもなります。

　　自身の体験を赤裸々に明かし、執筆やテレビ出演で性の知識を発信してきた。クリニックで診察するかたわら、政府の男女共同参画会議の専門調査会委員などとして政策提言や全国調査を20年以上担ってきた。
じっとしていられない性格で、「回遊魚」と呼ばれています。人のためになるならと引き受けてきました。

「持ち物より持ち主が大切」が持論です。ペニスが小さいとコンプレックスを持つ男子、胸が小さいと悩む女子がいつの時代にもいます。サイズが大きければいいという考えは偏った情報が流布しているからです。相手を思う気持ちやコミュニケーションこそ肝心だと繰り返し伝えます。

2002年にタレントの山田邦子さん、AV（アダルトビデオ）男優の加藤鷹さんと3人で「パーフェクト□H」というテレビ番組にレギュラー出演しました。視聴者からの悩みに真面目に答え、書籍にもなりました。

草食系男子や若者のセックスレスを探る「セックス嫌いな若者たち」を11年に出版しました。10代後半、性欲を持て余していた私の青春時代の思い出を、隠さず正直に書いています。

　　厚生労働省の研究事業で「コロナ禍における第1次緊急事態宣言下の日本人1万人調査」を実施した。
20年春の外出自粛期間が「充実していた」と答えた男女が4割近くいたのは予想外でした。既婚、収入の安定、パートナーとの良好な関係――といった回答者の条件が浮かび、人と人とのつながりがいかに大切かを確認する結果になりました。

宣言下での人々の孤立は深刻でした。人間は本能的につながりを求める動物です。感染対策をしながらも、人が交流を続けられる施策が必要だと国に提言しました。

（松浦奈美が担当します）

略歴　群馬県生まれ。自治医科大医学部1期生。卒業後、医師として群馬県内の保健所などに勤務。1988年に日本家族計画協会クリニック所長、2018年から同協会会長。著書に「ティーンズ・ボディーブック」など。70歳。

2023/07/31

国立女性教育会館 女性教育情報センターOPACへ→https://winet2.nwec.go.jp/bunken/opac_link/bibid/BB11493255

2021/05/13

からだの成長、セックスや妊娠のこと。婦人科医として思春期の若者に向き合ってきた著者がまとめた正しい知識と応援メッセージ