数寄の真髄 の商品レビュー
実業家の潮田氏が、文人茶の佃氏を招いて一客一亭の茶事を催す。 葉山の茅山荘、その奥のロータスハウス、箱根の環山、永田町の佳風亭などで、重要文化財や重要美術品を含む名品の数々で、季節ではない趣向を凝らしていて、道具を揃えられるお金持ちだからできるというわけではなく、それらをうまく取...
実業家の潮田氏が、文人茶の佃氏を招いて一客一亭の茶事を催す。 葉山の茅山荘、その奥のロータスハウス、箱根の環山、永田町の佳風亭などで、重要文化財や重要美術品を含む名品の数々で、季節ではない趣向を凝らしていて、道具を揃えられるお金持ちだからできるというわけではなく、それらをうまく取り合わせて良さを引き出す教養とセンスがあるんだろうなと感心した。 潮田氏には煎茶の心得もあるので、煎茶席も用意し、佃氏がよく言っている文会のような茶人だった。 名品を楽しむ茶会も、こうしてお金がある人が一般人にも手が届くようにやってくれるならいいね。自分のようなお金がない人間は、自分のないセンスとか工夫で道具を揃えてやるしかないわけだが。
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