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平安男子の元気な!生活 の商品レビュー

4.2

18件のお客様レビュー

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2024/05/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『平安女子〜』の内容にも言及されているため、続けて読むとなおよさそう。こちらもとても読みやすい。 平安男子は朝早くからハードワークなんだなぁ…と思って大河を見ると、やっぱりいつもみんなでだべって噂話して、のんびりしているような。行成、伊周、道長のエピソードなど、ちょうど今やっている大河の副読本にぴったり。この前伊周と道長の矢のエピソードもあったなぁ(伊周が嫌なヤツにされていたが)。服装の説明はあったけど、烏帽子の説明がなくて残念(大河で烏帽子がスケスケなのが気になっている)。

Posted byブクログ

2024/04/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

川村先生の岩波ジュニア平安シリーズ第二弾。先に後発の女性作家編を読んでたので、これにて三部コンプリートということになる。 大河のおかげで、かなり平安の世がビジュアルとしてイメージしやすくなったこともあり、まぁサクサク読めること読めること。 最初の方に出てくるのは、行成くん。ドラマでは渡辺大知くんかな⁇ たまに見知らぬ人が出てくるので、調べてみると、「あ、兼家のご兄弟!?」と当人の顔こそ思い浮かばなくとも、段田安則さんの…という感じで読めてしまう。中には、割と最近のエピソードの元となってるらしい部分もあり、とにかく読むなら今を置いてないという感じ。 これも他のと同様、思いっきり現代語なので、そういう語彙に慣れてない方には不向きかもしれないけど、普段ネットを見ている人なら大丈夫ではないかな⁇ そして、単なる平安男子の暮らしの紹介本だけでなく、川村先生なりの若者に向けてのメッセージが込められてるのも魅力の一つではないかなと思う。

Posted byブクログ

2024/03/14

大河ドラマが超絶面白いので読んでみた!いや、本当にこのドラマ面白いのだがなにぶん平安時代への知識不足のため理解ができないことが多い。で、私でも理解できるようになりたいー簡単に知識習得できる書物が読みたいーとなっていたところへの助け船。なんてわかりやすいの!わかりやすいけどポイント...

大河ドラマが超絶面白いので読んでみた!いや、本当にこのドラマ面白いのだがなにぶん平安時代への知識不足のため理解ができないことが多い。で、私でも理解できるようになりたいー簡単に知識習得できる書物が読みたいーとなっていたところへの助け船。なんてわかりやすいの!わかりやすいけどポイントはしっかり把握できるように書かれていて、素晴らしい参考書であります。知識が深まります。これでまた、数倍楽しくドラマを楽しめます。ありがとうございます。

Posted byブクログ

2024/03/13

平安時代の男子の1日の生活、ファッション、職場の上下関係、儀式やまつりに追われる日々、キャリアアップにまつわる話、恋愛など、実在した行成、道長を中心に現代風に置き換え、紹介している。 平安男子の1日の流れが興味深かった。 水時計(この仕組みについて、図解が欲しかった)で時を測り...

平安時代の男子の1日の生活、ファッション、職場の上下関係、儀式やまつりに追われる日々、キャリアアップにまつわる話、恋愛など、実在した行成、道長を中心に現代風に置き換え、紹介している。 平安男子の1日の流れが興味深かった。 水時計(この仕組みについて、図解が欲しかった)で時を測り1日の始まりに鐘をならす風習や、起きてすぐ、自分の運命を支配する星の名前を呟いたり、食事や初めて知ることが多かった。 頭中将が蔵人頭と近衛中将を兼ねての呼び名だったりと上限関係が分かりやすかった。 源氏物語を読む前提として当然知っているのと知らないのとでは、ちょっとした受け取り方が変わってくるように思う。 恋愛事情で空蝉の弟(小君)と源氏がBLまがいな雰囲気だったというが当時の人は、どう読んだのだろう。BLが当たり前だったのか、ありえない設定だったのか? そういうことが書かれてい文献もあるのだろうか。 道長が野心家だったり、糖尿病だったことや、妻の倫子が90歳と長寿で、影子も87歳と長寿家系だったこと、影子の女房は40人近くいたことなど、具体的で、道長一家は平安時代を代表する貴族で、それだけに現実味がなかったが、やはり実在したのだなと妙に納得した。 当時の日記で、死にゆく自分の子供を穢れがうつるからと看取らない行成の様子など、当時の人の考え方を知ることができたり、他人の出世を羨んでディスっていたりと現代人と変わらない部分が知れたりと貴重な資料なのだと実感した。 ただ、個人的な日記が千年も残って後の人々に見られているとは当人も想定外だろう。 行成くん、や清少納言をせいちゃんなど、親近感がある表現や、話し言葉や現代風の喩えで書かれているので、講義を聞いているような気分になり、頭に入ってきやすい。 人間関係がどうだったか確認することが多かったので、所々の系図はあるが、紹介されている人物が一目でわかる系図があると、もっとわかりやすいと思う。 著者が訳した古典があれば読んでみたい。 あとがきから、筆者の病状が気になった。

Posted byブクログ

2024/02/29

大河ドラマの影響で気になって読んでみた。ドラマに登場したことが満載だったから、このタイミングで読んで正解。易しい表現で読みやすいし、ドラマの演者さんたちの姿が浮かんで活き活きとイメージできた。女子編もあるそうで、そちらも気になる。

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2023/10/24

同じ著者の『平安女子の楽しい!生活』を読んで、流れで読んだ。女子版と同じく、平安時代の男性貴族の仕事風景やファッション、身分制時代のキャリアアップについて、恋愛といった、古典常識をかなり手軽に学ぶことができる。 全体的に、平安男子の生き様から、現代人である私たちも元気をもらおう、...

同じ著者の『平安女子の楽しい!生活』を読んで、流れで読んだ。女子版と同じく、平安時代の男性貴族の仕事風景やファッション、身分制時代のキャリアアップについて、恋愛といった、古典常識をかなり手軽に学ぶことができる。 全体的に、平安男子の生き様から、現代人である私たちも元気をもらおう、という精神に貫かれていて、随所で平安時代の感覚を現代の人や物に例えて説明してくれるので分かりやすい。 ただ、平安貴族の仕事ぶりを現代のビジネスマンのようにハードだったものとしたり、やや、本当に同じなのかなあ、と違和感を感じる部分もある。加えて、若い子に読んでもらうことを意識してか、「軽い口調」風した文体にやや世代を感じて、読んでいて苦手な人は苦手かもしれない。 内容的に面白かったのは、「キャリアアップを支える家族」のくだり。「平安男子のキャリアアップに必要なものの一つ。それは経済力でも実力でもなく、奥さんと娘さんなんです」(P79)というところは、単純に当時の結婚の意味をいまいち理解できてなかったので、すごく面白かった。 道長とその妻倫子を例に、子どもをたくさん産むこと、特に女子を産むことの意味や、結婚によるキャリアの違いなどが説明される。こういった様子を見ると、現代の恋愛や結婚の感覚の違いは大きかったのだろうなあ、と思う。 文体や考え方に癖があり、硬めの本が好きな人には、逆に読みづらいかもしれない。ただ、平安時代の貴族の常識を男性視点から見るという意味では、とてもいい入門書だったと思う。

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2023/07/29

『平安女子の楽しい!生活』が面白かったので、こちらも読んでみました。 源氏物語なんかを読んでると、平安時代の貴族って恋愛にしか意識がいってないんじゃない?と思えるけど、実生活は早朝から内裏に出勤したり、数々の行事をこなしたりして、なかなかハードワークだったのですね。もっとまったり...

『平安女子の楽しい!生活』が面白かったので、こちらも読んでみました。 源氏物語なんかを読んでると、平安時代の貴族って恋愛にしか意識がいってないんじゃない?と思えるけど、実生活は早朝から内裏に出勤したり、数々の行事をこなしたりして、なかなかハードワークだったのですね。もっとまったりした生活をイメージしてました。 あと、平安時代の貴族が残した日記は子孫に残した行事マニュアルだったとは知りませんでした。女性たちが残した「◯◯日記」とは目的が違ってたのですね。 勉強になりました。

Posted byブクログ

2023/07/17

大人向けの本などでも書かれていることが、具体的にイメージしやすく書いてあります。古典文学にあまり詳しくないので、特にお仕事について、なるほど~と思いました。なかなか忙しかったんですね。でも格差社会は、…嫌だなぁ。

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2023/05/25

『平安女子の楽しい!生活』の同シリーズ。今度は平安時代の男性の生活にピントを当てた案内書。前回同様、語り言葉、今のおしゃべりで、平安ボーイズの毎日を再現している。最初に紹介しているのは、藤原行成。『枕草子』等でもおなじみの、当代きっての青年貴族である。彼もここでは、親しみやすく、...

『平安女子の楽しい!生活』の同シリーズ。今度は平安時代の男性の生活にピントを当てた案内書。前回同様、語り言葉、今のおしゃべりで、平安ボーイズの毎日を再現している。最初に紹介しているのは、藤原行成。『枕草子』等でもおなじみの、当代きっての青年貴族である。彼もここでは、親しみやすく、行成くん、であって。この人選がすでに良いよなあと思うのである。物語から引っ張ってくるのではなくて、行成くんなところがいい。文学作品や歴史の教科書で小難しく出会うより親しみも湧くし。 朝起きて、眠い目をこすりながら起きてくるところから。なんて、自分と重ね合わせたら、誰もが経験がある。出かける先は、学校と内裏で違うのだけど、似た感覚で入っていける。 風俗や文化、行政機構と出世、位階のシステム。人との関わり。権力機構と結婚制度…骨肉の争いの原因。ここだけは、平安時代を知るために押さえたいなと思う部分が、まんべんなく書かれている。 源氏物語の『美男が和歌詠んで恋してたんでしょ?』で 済ませられがちな文学・時代観を取り払って、成長して、働き、恋をし、家庭を持って、老成して往生、という、現代のライフステージと同じところに貴族の男たちを連れてきているのが、本当にわかりやすいのだ。 書かれている内容は、女子版の時と同様、平安文学や歴史が好きな人なら知っていることも多いだろう。しかし、時を告げる太鼓が鳴り渡る都大路を想像した人は少なかろうし、当時の碁や双六のルールが解説出来る人も少ないだろう。それを知ったからどうだと言われたらそれまでだが、空蝉と軒端の荻が遊ぶ場面や、近江の君が双六フリークで、相手が悪い目が出るように 「小賽!小賽!」 と叫んで、頭中将にうんざりされるところなど、この本を読んでから触れると 「顔は可愛いのに、この田舎育ちの俺の娘は…多分教育しても后候補にはならないだろう…残念すぎる!」 と、内心頭を抱える様子など、コミカルで悲哀のにじむ気持ちだろうと、理解も面白さも増すわけで。 つくづく、この本が小学生や中学生の頃にあったら、楽しかったろうと思うのだ。小学校から古典大好きって変人だった私、周りには大人向きの本しかなかったから。 ちゃんと最後に、平安時代の人々と、現代の読者―若い世代の人たちの架け橋になるメッセージがあるのも、このシリーズの素敵なところ。 「平安文学?そんなの読んで、あなた、何したいの?儲かるの?」 って訊いてきた、近所の女性に読んで欲しい。そういうことじゃないのよ。たぶん、 「これは若い子向けでしょ?あなたとは違うじゃない?暇でいいわね、優雅ねえ。」 と切り返されそうなんだけれども…。そういう問題では、ないのだ。 何か通じ合うもの、感じるところがあるから、令和の今にだって、ドラマになり、読まれ、味わわれているものだから。この本が、平安文学や歴史学の、良い水先案内として、たくさん読まれたら良いな、と心から思う。大人にも、ジュニア世代にもオススメなのは、言うまでもない。

Posted byブクログ

2023/03/12

刊行日 2021/02/19 「華やかで、まったりと優雅なイメージがある平安貴族の男子たち。でもじつは、ハードワークな元祖ビジネスパーソンだった!? 恋とファッションだけじゃなく、ゲームやサッカーもセレブのたしなみ? 就活ノウハウに出世のヒケツ、バッチバチのライバル対決……。意外...

刊行日 2021/02/19 「華やかで、まったりと優雅なイメージがある平安貴族の男子たち。でもじつは、ハードワークな元祖ビジネスパーソンだった!? 恋とファッションだけじゃなく、ゲームやサッカーもセレブのたしなみ? 就活ノウハウに出世のヒケツ、バッチバチのライバル対決……。意外とアクティブな彼らの生活、平安男子たちのがんばりをどうぞご覧あれ!」 Ⅰ ビジネス基本編 第1章 平安男子の出勤風景  ようこそ平安男子の世界へ/平安京のモーニングコール/お目覚めと支度/朝のハードワーク/平安手帳は行事マニュアル/日記とキャラ/軽食と食事/平安のライスレシピ/人気食材あれこれ/肉食系男子のヒミツ/スタイリングは大事/出勤は平安マイカーで/牛車のすごい構造 第2章 平安男子のオフィス事情  セレブな職場/クールな秘書室長・行成くん/行成くんの超ハードな一日/ハードを隠す美学/職場の上下関係/ヒミツにしよう! ミカドとの恋/大出世した行成くん/かっこいい事務系ボーイズ/意外とセレブな受領/平安男子の就活/かっこいいボディーガード/武官もイケてる/がんばる男子たち 第3章 セレモニーとフェスティバルの日々  たくさんの儀式 in ウインター/新嘗祭と五節のショータイム/千年前の失態/フェスティバルでイケてる男子とは?/舞人のピンチヒッター/うるうるの乳母 Ⅱ キャリアアップ編 第1章 キャリアアップを支える家族  キャリアアップの三つのヒケツ/道長さまのドリーム/倫子さまへの猛アタック/華麗なる★一族/グレートマザー倫子さま/女の子がほしい!/おきさき教育!/和歌マスターになるお勉強/激むずクイズ/ありがとう!! 権現様/おしっこもうれしい道長さま/プリンスどうしの争い/伊周さまの超NG事件/悲劇のプリンス 第2章 言葉のチカラ  ウワサ話とアドリブ/ウワサの不思議なチカラ/せいちゃんの「いいね!」/斉信くんの告白とせいちゃんの返事/残念なウワサ/場に合った言葉/ミカド@道長さまのおうち/めでたさのBGMで盛り上がる!/平安男子の言葉力 第3章 ライバルって何だろう  ライバルとは?/ミカドのママの手紙ゲットで勝ち組に!/弟よ、スルーするな/日記と悪口/平安も、つぶやきには要注意! Ⅲ ライフ&ラブ編 第1章 誕生から成人まで  男子誕生!/平安のセレブ出産/毎日がハッピーイベント/五十日の祝い/イクメンパパの教育方法/さあ、成人式だ!/元服と男女/さようなら、大好きな人……/格差社会のお仕事デビュー/あえて六位/大学寮とは?/光パパの考え方/平安男子の趣味は?/碁と秘密のワード/双六と知的セレブゲーム/アウトドアはサッカーだ!/平安サッカーの超有名人 第2章 結婚と恋  恋のはじまり/結婚の条件/ジンとくる親心/ブライダルパーティー/方違えと恋/人妻との恋の行方/危険! 中年からの恋/おしゃべりなお坊さん/お母さんの勘違い/残酷な行き違い/本気恋愛モードの結末 第3章 平安男子の人生  行成くんの悲しい出来事/道長さまの病気/出家の意味/最期もすごい道長さま/平安男子のリスペクト像/この矢よ当たれ!/降りない道長さま/あきらめない人たち/ネバーギブアップ! あとがき

Posted byブクログ