図説 人魚の文化史 の商品レビュー
人魚に誘われて読了。 我々にとって「本物を見たことはないけれど身近な存在」の1つである人魚を宗教や元ネタといった様々な視点から知ることが出来るとても面白い一冊。 西洋の人魚はキリスト教の影響を受けているのはなんとなく納得・理解出来るのだが日本産の人魚についてはまた違うルーツなので...
人魚に誘われて読了。 我々にとって「本物を見たことはないけれど身近な存在」の1つである人魚を宗教や元ネタといった様々な視点から知ることが出来るとても面白い一冊。 西洋の人魚はキリスト教の影響を受けているのはなんとなく納得・理解出来るのだが日本産の人魚についてはまた違うルーツなのではないかなと考えた。(件や人面犬のような人間の頭+動物のキメラと同じジャンル?)これは水と女性のメタファーを掛け合わせてモンスターをつくりあげたキリスト教のお偉いさんにドン引きするべきなのか動物に人の顔をくっつけるという発想をポンと出せる日本人にドン引きするべきなのかどちらなのだろうか......。
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司書の友人に教えて貰った人気の作家さんたちの本を借りに市立図書館に行ったら、全く無い! なので何かないかな~?と、タイトルに惹かれて借りた本でしたが、キリスト教が布教のために利用したことが長々と書いてある感じか…と、読み進めようと思えずいたら返却期限が来てしまい… 資料写真が沢山...
司書の友人に教えて貰った人気の作家さんたちの本を借りに市立図書館に行ったら、全く無い! なので何かないかな~?と、タイトルに惹かれて借りた本でしたが、キリスト教が布教のために利用したことが長々と書いてある感じか…と、読み進めようと思えずいたら返却期限が来てしまい… 資料写真が沢山見れたので、それは楽しかったですが、読み止しとします。ごめんなさい。
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第1章 中世の怪物 第2章 新たな世界、新たな不思議 第3章 啓蒙時代の試み 第4章 フリークショーとファンタジー 第5章 現代のマーメイド 第6章 世界の海へ
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何をきっかけで図書館の予約かごに入れたか既に思い出せないが、たぶん何かの書評で見たのをきっかけに借りて読了。苦戦した。 何しろページ数が多い。文字が多い。参考文献が多い。唯一、多くて楽しかったのは図版だけ。[図説]とついていたのは伊達ではなかった。 「人魚の文化史」というタイトル...
何をきっかけで図書館の予約かごに入れたか既に思い出せないが、たぶん何かの書評で見たのをきっかけに借りて読了。苦戦した。 何しろページ数が多い。文字が多い。参考文献が多い。唯一、多くて楽しかったのは図版だけ。[図説]とついていたのは伊達ではなかった。 「人魚の文化史」というタイトルではあるが、頭に「キリスト教文化圏における」という但し書きが必要だと感じた。あと、副題に「仕組まれたジェンダーとしての人魚」とかなんとかついていてもいいかもしれない。 というわけで、キリスト教文化圏における「人魚」の取り扱われ方について時代ごとに考察した大部の本なのであるが、予想以上に女性性との関連付けが多くてちょっと辟易した。日本語の「人魚」には一応性別の限定がないが、半人半魚の生き物のことを話すときに最も一般的な英単語だと思われる「マーメイド」は女性型の生物を指している。男性を指す「マーマン」、性を限定しない「マーピープル」という語も存在はしているけど影が薄い。で、マーメイドはその成立初期においてキリスト教会により女性性を貶める目的で使われていたというのだから驚きだ。キリスト教、なんでもありすぎでしょ…… 人魚標本の展示で大儲けしたバーナムの話とか、銀幕で人魚を演じた女優の先駆けケラーマンの話とかは各論としてなかなか面白かったが、何しろいろんなことがてんこ盛り過ぎてお腹いっぱいです。 日本の人魚にもちょっとだけ触れているが、欧米で有名になった人魚の剥製標本のことがほとんどで、八百比丘尼とか人魚の肉が不老不死とかの話は全く出てこなくてがっかりだった。
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