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丸い地球のどこかの曲がり角で の商品レビュー

3.5

7件のお客様レビュー

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2024/05/17

「フロリダ」をキーワードにした短編集。 私には良いイメージしかないフロリダだが、実際にはこんなかんじなの? 他にも、蛇、鳥もよく出てくる。 そして環境問題、子育て。 どの話も読みやすくて読後感が良かった。

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2023/07/09

久しぶりに本を読む力を鍛えられた。 凄い。 ガツンと殴られるような衝撃も一生大事にしたいと思える繊細さも全部この本に詰まっている。 例えば不安や孤独を抱えながら道を歩いていて、ある時突然仄かな光が見えるような。 そういう物語たち。 心地よい疲労感。

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2021/10/22

これは私が"フロリダ"と聞いて思い浮かべるどんなこととも似通っていない。 (いっそ正反対と言ってもいい) 湿地、蛇、狼、亡霊。 ミランダ・ジュライやルシア・ベルリンを思い出させる、どん底がちらちら覗くような場所で座り込んだりしない女性の姿がみえるのだけど、も...

これは私が"フロリダ"と聞いて思い浮かべるどんなこととも似通っていない。 (いっそ正反対と言ってもいい) 湿地、蛇、狼、亡霊。 ミランダ・ジュライやルシア・ベルリンを思い出させる、どん底がちらちら覗くような場所で座り込んだりしない女性の姿がみえるのだけど、もっと呪術的。 フロリダのそういう湿地が背後にある、という感じ。

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2021/09/19

私もかなり歳を取ってきて、メディアの「こうするべき」的な煽りに全然惑わされなくなり、上っ面だけを固めてその場は満足したつもりで、やっぱり満たされてない人間の焦りによる八つ当たりの被害に日々あっているのだが、そんな世の中で惹かれる人物とはどういう人かというと、これまた世の中の流行り...

私もかなり歳を取ってきて、メディアの「こうするべき」的な煽りに全然惑わされなくなり、上っ面だけを固めてその場は満足したつもりで、やっぱり満たされてない人間の焦りによる八つ当たりの被害に日々あっているのだが、そんな世の中で惹かれる人物とはどういう人かというと、これまた世の中の流行りなんて載っかってる暇なんかない、自分一人生きるのに忙しいんだよ!と必死に眼開いて手に取る物をがっちり観察して、自分の糧になるものを見極めるのに懸命な、作者のような、自分の足で地面を裸足で歩いている人なのかなあ、などと思いました。

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2021/08/17

フロリダという土地に関わる様々な人々のストーリーを描く短編集。フロリダについて全く知らなかったが、とにかく自然が豊かなんだなと。この本にはどこか人生に疲れたようすの人が多く出てくる。美しい言葉、どこか詩的な印象の文体で、よくわからないのに不思議な魅力がある。訳者の方がつけてくれる...

フロリダという土地に関わる様々な人々のストーリーを描く短編集。フロリダについて全く知らなかったが、とにかく自然が豊かなんだなと。この本にはどこか人生に疲れたようすの人が多く出てくる。美しい言葉、どこか詩的な印象の文体で、よくわからないのに不思議な魅力がある。訳者の方がつけてくれる注釈は文化的な表現など原文を読んでいたらきっとわからなかったものの理解を助けてくれた。

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2021/06/23

「丸い地球のどこかの曲がり角で」https://kawade.co.jp/np/isbn/9784309208176/ ファンタジー要素のある短編集。原題のFLORIDA(邦題なんでこれ?)のイメージとは真逆の陰鬱さに満ちてる。闇、嵐、沼、湿度、やるせなさや停滞、でも人々は力強...

「丸い地球のどこかの曲がり角で」https://kawade.co.jp/np/isbn/9784309208176/ ファンタジー要素のある短編集。原題のFLORIDA(邦題なんでこれ?)のイメージとは真逆の陰鬱さに満ちてる。闇、嵐、沼、湿度、やるせなさや停滞、でも人々は力強い。この、強大で理不尽な自然と共生する精神性はちょっと道産子に似てる(おわり

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2021/04/29

原題は“FLORIDA”、表題に惹かれたのだけど、全編読むと原題のがふさわしく感じるのは、フロリダ州にはヘビとワニが湿地にうようよいて、亡霊が時々さ迷い歩いている偏見が身に付くからでしょうか。 どれも好みだけど、“天国と地獄”、“犬はウルフッ!と鳴く”、表題作の“丸い地球のどこ...

原題は“FLORIDA”、表題に惹かれたのだけど、全編読むと原題のがふさわしく感じるのは、フロリダ州にはヘビとワニが湿地にうようよいて、亡霊が時々さ迷い歩いている偏見が身に付くからでしょうか。 どれも好みだけど、“天国と地獄”、“犬はウルフッ!と鳴く”、表題作の“丸い地球のどこかの曲がり角で”が特にお気に入り。 著者の他の作品も早く邦訳されないかなあ読んでみたいぞ。

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