まちカドまぞく(6) の商品レビュー
いやぁ…これは…。これまで出てきた謎が少しずつ解かれていってゾクゾクしました。結構シリアスな雰囲気が強めになってきたけど、それでも暗鬱というか、暗くなり過ぎないのがすごいなぁ、と。うん…ほんとに面白いです。
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ポンコツなままでいられたら良かったのに。 「これで勝ったと思うなよー!」、そんな捨て台詞がもはや懐かしい。 いつまでも守られるままではいられない。その決意は確かに尊いのですけど、どうにも重いんですよねぇ。 漫画なのでつい「そういう事もあるか」とスルーしてしまいますが、よく考える...
ポンコツなままでいられたら良かったのに。 「これで勝ったと思うなよー!」、そんな捨て台詞がもはや懐かしい。 いつまでも守られるままではいられない。その決意は確かに尊いのですけど、どうにも重いんですよねぇ。 漫画なのでつい「そういう事もあるか」とスルーしてしまいますが、よく考えると戦いとは無縁なごく普通(?)のまぞくとして生きてきた子が、いきなり殺意向けられる(しかもかなり黒いヤツ)ってかなりキツい。 特に今巻は桃の過去や町(世界)の謎が明らかになるので、更に重い。 サラッと「なるべく生き延びて」とか言われるし…。…えっ、勝ち負けじゃなくて生存優先? そんなに死と隣り合わせなんですか? あと、シャミ子もリアル方向で真顔になっちゃうような過去持ってる…うぅ。 ほのぼのご近所魔法少女ものがどうしてこんなことに(「魔法少女だからだよ」っていう回答が聞こえてきそうな昨今ではありますが(苦笑))…。 とはいえ、物語としておかしいわけじゃなく、むしろ面白いから困ったもので。 特に桃が一番悩んでたことを雑に処理するとこは最高。桃らしいしシャミ子らしいし、そしてお互いがお互いを大切に想っている事が軽快かつ勢いよく読める一コマだと思います。 その他、ホント見所ばっかり。 ・焼肉トラップ(悪意ゼロ)はこの巻における最大の危機(シャミ子のガチ泣きっぷり)。 ・「くそダサきこと山の如し」容赦無さ過ぎて爆笑。……あっ、うん(目そらし)。 ・良ちんが姉より優れた妹過ぎて辛い(将来有望にも程がある)。 ・「闇堕ち薬はぼったくり」価格以前の問題ではある(そこじゃない)。 ・「右編」「左編」…4コマ漫画ならではの表現…!! …っていうか、プレイミスからの同担誕生、そして…って展開が二転三転…。 ・色々あるけど、小倉推しが激強まる。 ・まさかの謎の挿入歌(笑) ミカンが「無事で」を言い直すとこが最高です。 そしてメガネキャラがテンプレで大変素晴らしい。はすーはすー。 ・…幕間になるとカオス度が増すなぁ…。「コンプラの敷地に刃物は入れない」は名言だと思います(そもそも以下略)。 ・青春の場のはずが、何故か修羅場を巻き起こす…いいね!。 とりあえずガチなヤツ連れてくるな(苦笑 ・「まず何で濡らしたの?」そこまでの過程を知っててもよく分からない。 ・…桃の夢(過去)。これがどうしてこんなにメンタルの負担なく読めるのか不思議でならない。 ・「光の巫女」がこのザマってのは…。 ・「だれか」 いやこの面白さの密度ったら異常。 どこ読んでも笑えたり可愛かったり、怖気が走ったり。何かしらリアクションしてしまいますもんねぇ。凄い。 あ。でも。アレだ。 「つよつよハートフルデビ桃フォーム」は流石にやり過ぎっていうか、ゲーミングカラーに発光させるなと(苦笑)。 …二度と出てこない、って話だけど、これ、設定が使い道ありそうなんだよねぇ…桃可哀想。
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なんかもう話が劇的に進んでて、何話してもネタバレにしかならない…… むしろこの密度で焼肉編と女子会編を挟める隙間があるのが凄いわ( 明かされる小倉さんの秘密。 目的不明、本当は敵か味方かも不明な存在が屋根裏に潜んでいる状態がとにかく不穏でハラハラしてたけど……とりあえずのところは、懐に入ってきてても大丈夫な人物と判明して一安心。 まだ正体が完全に明かされたわけではないけどね……。 まさかの暗黒役所が伏線だったのが驚き……ていうか守れなかったって!?1巻での届出は!? 桃の過去編では、明らかにラスボスっぽい誰何も登場。 この作品にここまで明確な「敵」が出てきたの初めてじゃないか……!? 桃の本当の過去も明らかになって、先が本当に気になりすぎる……!
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ひょんな拍子にとんでもない秘密が明かされることが多い本作だけど、この巻はこれまでよりも物語の裏側に迫った話が多かったような…… 焼き肉回と合コン回を除いてほぼシリアス度数の高い話ばかりで大変満足できる内容でしたよ! 以前から謎深き少女だった小倉しおん 彼女の正体に迫る67話からの一連のエピソードは意外性の連続で面白かったな ちょっとしたトラブルから中編が始まるのは本作らしいノリだけど、その中で明かされたしおんの正体は本作の奥深さを一段進めるもの 間違いだらけの世界に平然と紛れ込む大きな間違い。外から見る者には恐ろしい存在に見えたそれは悪意ではなく願いを伝える存在。ほんの一時を狙ってシャミ子に伝えられた隠された世界。知らなかったお隣さん シャミ子が知らない事なんてこれまでですら山のように明かされてきたのに、間違いだらけの世界の中で更に隠された真実が明かされる展開は興奮してしまう そして挟まれる合コン回。なんて温度差だ(笑) 桃もシャミ子も人間関係が狭いから互いを誰かに取られてしまうなんてそこまで心配する必要ない関係性だったりするのだけど、この合コン会では桃推しやらシャミ子の隠れファンやら登場して互いに落ち着かない雰囲気になってしまうのはちょっと面白い 桃が嫉妬モードに入るのはいつものこととして、シャミ子まで明確に嫉妬モードになるとは思わなかった。いや、とんでもなく珍しい表情を見させて貰いましたよ この話の中で見えてきたのは桃とシャミ子、互いに話していない過去がまだまだあるという事 何もかも話す必要があるわけではない。けれど、学友に平然と話せるなら自分にも話して欲しい。なら、まずは自分から話始めないといけない 桃が遂に自分の過去を明かしたのはそういう背景も有ったからなんだろうね まあ、その過去が壮絶にもほどが有ったのだけど 前半部を読んだ時はとんでもない伏線が明かされてしまったと戦々恐々していたのだけど、後半部は後半部で更にとんでもないというか作品の根幹に関わるような設定が次々と明かされたね 桃の過去に現れた那由多誰何。名前の時点で凄まじさしか感じないこの魔法少女はやはり尋常の存在ではなかったようで これはいわゆるボスキャラというやつですかね。しかもラスボスに近しい感じの…… それほどまでに誰何はヤバい存在だったね。これまで登場したのが穏健派か、そうでなかったとしてもアホの子ばかりだったから誰何のように純粋な害意を迷うこと無くぶつけてくる敵というのは初めてだったんじゃなかろうか? 桃だけでなくシャミ子まで標的になってしまったようだし、これからこの物語はどうなってしまうの……? おまけに桜が桃の記憶を消す時に言ってる「これから大変なことになる」って誰何とは別件ですよね……? 誰何の件や街に隠された真実など含め、どう考えても穏やかな日常が続く時間は限られている。大変な時はいずれやってくる 自分が守られていたと知り恥ずかしさに震えたシャミ子は桃の笑顔を守る魔族になると改めて誓った 彼女のこれからの頑張りを応援したくなるラストだったね
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