幻想と怪奇(5) の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
E・A・ポーを中心に、アメリカン・ゴシックという枠組での特集。 ポー「ヴァルドマール氏の死の真相」はタイトルは聞いていたものの今回が初読だったが、こんなにグロテスクな話だったとは。 ホーソーン「白の老嬢」、ダーレス「サテンの仮面」、ギルマン「藤の大木」、メラニー・テム「屑拾い」が印象に残る。何だかどれも女性の悲劇みたいなものが描かれてるけれど、これは偶然か。「藤の大木」は本邦の怪談とも似た味わい。「屑拾い」は著者が少女時代から愛読してきたポーのある詩へのオマージュらしいが、どんな詩なのだろう。 で、結論:ポーはやっぱり偉大。
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アメリカン・ゴシックがテーマで、ポーの特集でもあります。なのでポーの作品も収録されていますが。「ベレニス」「早すぎた埋葬」「ヴァルドマール氏の死の真相」の三作品だというのが何とも……! この三つを並べて読むと、とてもぞくぞくした気分になりました。 お気に入りは井上雅彦「ホーンテッ...
アメリカン・ゴシックがテーマで、ポーの特集でもあります。なのでポーの作品も収録されていますが。「ベレニス」「早すぎた埋葬」「ヴァルドマール氏の死の真相」の三作品だというのが何とも……! この三つを並べて読むと、とてもぞくぞくした気分になりました。 お気に入りは井上雅彦「ホーンテッド・パレス」。井上雅彦さんのファンでありポーのファンでもあるので、これはもうひたすらに楽しい作品でした。 オーガスト・ダーレス「サテンの仮面」が王道の怪奇小説として恐ろしく楽しんで読めました。非常に蠱惑的で、恐ろしいながらも魅入られてしまいそうです。
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