うしろむき夕食店 の商品レビュー
冬森さん作品、待望の2冊目。 数多のグルメ関連の小説の中でも、あう・あわないがあるが、冬森さんの作品は、私のツボにドンピシャにハマる。 今回も、心の中にあるやわらかい部分をつつかれて、でろーんととろけてしまような、心地よい感覚であった。 キリンビバレッジさんのウェブサイトで公開さ...
冬森さん作品、待望の2冊目。 数多のグルメ関連の小説の中でも、あう・あわないがあるが、冬森さんの作品は、私のツボにドンピシャにハマる。 今回も、心の中にあるやわらかい部分をつつかれて、でろーんととろけてしまような、心地よい感覚であった。 キリンビバレッジさんのウェブサイトで公開されていたが、本になるまで待ったかいがあった! ネガティブ、ではなく古き良き時代を回顧するための「うしろむき夕食店」。本当にどこかにないかな・・・是非とも足を運びたい店である。そしておみくじを引いて、志摩さんの美味しい料理を食べて、未来に想いを馳せてみたい。
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うまくいかないことがあって落ち込む日や、ぱっとしない毎日がなんだか愛おしく、ほっこりとこころ温まる物語。 立ち返ってみるとスマホ片手に、忙しなくながら食いするような毎日。明日は美味しい一杯と美味しいごはんを食べよう!どんな日や人生でも自分を幸せにできるのは自分だけ。毎日を大切に過...
うまくいかないことがあって落ち込む日や、ぱっとしない毎日がなんだか愛おしく、ほっこりとこころ温まる物語。 立ち返ってみるとスマホ片手に、忙しなくながら食いするような毎日。明日は美味しい一杯と美味しいごはんを食べよう!どんな日や人生でも自分を幸せにできるのは自分だけ。毎日を大切に過ごそう、そう思える一冊でした。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
都心から20分。並木台駅から徒歩約10分。奥の奥にあるレトロな洋館。ここは別名「うしろむき夕食店」。年配の女将さんが家庭料理を出してくれるお店で、その店を虜になる人は多くいる。その中には出世に嫁姑、夢など悩みを持つ人もいる。優しい料理に癒されることで、それぞれの人達が迷いを断ち切っていく。 奥の奥にあるということで、道に迷う人は多くいるのですが、謎の生物(猫?たぬき?)に導かれるようにその店にたどり着くのですが、まるでアニメ「耳をすませば」を見ているようで、興味をそそられました。作品に出てくる料理は、家庭料理にひと手間加えています。完成された料理の描写が、もう美味しそうで、この店行ってみたいなとさせてくれます。 全5章+αの連作短編集で、それぞれの章に一人ずつ登場人物にスポットを当てて、悩みを解決していきます。 また、章の初めには、料理のイラストも載せていて、食欲を掻き立てます。 後半になると、偶然すぎる展開が起きていくのですが、思わずズッコケてしまうほどでした。 世間は狭いなぁと思う一方、そんなバカなとも笑ってしまいました。そういうことも全部ひっくるめて良い味を出していました。 また、この作品で1番の見どころは、女将の志満さんの存在と料理でした。料理もさることながら、志満さんの佇まいや言葉は心に沁みて、心にスーッと響きました。 特に最後の章では長く生きてきたこそ滲み出た言葉で印象深く、優しく包み込まれました。 最後は、女将さん引退されましたが、孫の希乃香さんが引き継ぎます。今後、どんな「うしろむき夕食店」になっていくのか楽しみです。この店ぜひ行ってみたいです。
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落ち込んだ夜は「うしろむき夕食」を探して ください。”うしろむき”なんて名前だけど、 出てくる料理とお酒は絶品揃い。極上の料理と 乾杯の声が、あなたの迷いを優しくほどいて くれます…。
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