「三代目」スタディーズ の商品レビュー
高度経済成長時代に、標準世帯モデルで経済や社会の構成要素となった核家族は、自らの入る墓を自分で用意し、二代目にその維持管理を期待し、しかし、その次の世代ではそれが期待できない、という小市民の三代目問題が、自分も含め、まわりにはゴロゴロしています。まるで中小企業の事業継承問題とそっ...
高度経済成長時代に、標準世帯モデルで経済や社会の構成要素となった核家族は、自らの入る墓を自分で用意し、二代目にその維持管理を期待し、しかし、その次の世代ではそれが期待できない、という小市民の三代目問題が、自分も含め、まわりにはゴロゴロしています。まるで中小企業の事業継承問題とそっくり。それが本書の言う三代目というテーマに沿っているかどうかは、わかりませんが、三代目というタグは、意外に便利に使っているような気がしました。明治、大正、昭和、あるいは昭和、平成、令和という時代区分だけでなく、本書に出てくる、明治維新の1868年、太平洋戦争敗戦の1945年、そしてコロナ禍の2020年、と約75年ごとの社会変革も、三代目ソーシャルレボリューションって感じになって、よくわからないけど、なんかある感じ。三代目=「あてどなさ」という「あてどない」議論ですが、とても興味深かった、です。「売家と唐様で書く三代目」という川柳から、ここまであっちゃこっちゃに話を拡げるのはすごい、と思いました。まだ、酒を飲みながらの雑談としての捉え方でしか。在りませんが…
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