前線 の商品レビュー
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救命救急センターに勤務する救急科専門医が詠んだ短歌集。時期はコロナ禍真っ最中。 叫びが聞こえてくるような苦しい歌が多く読んでいてつらくなった。 これが現実だったということが短歌の形で永く残ってほしいと思う。 p13「一日に何度もシャワーを浴びるから私は髪を短く切った」 p82医療者は泣いてはならぬ悲しみの際に寄り添うためにいるから p118「し」と打てば「新型」と出る電カルの予測を超えて「信じる」と打つ p134聞こえない音を聞くための聴診器 触れない脈のための指先
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医療従事者として コロナ禍で詠った 歌集 医療従事者の大変さや 人の死など 込み上げてくるものがあった。
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コロナ禍で医療従事者として働く歌人の歌集。歌の完成度というかクオリティという面ではもっと優れた歌人はいると思うが、コロナ禍をここまで痛烈に表現できる歌人は少ないと思った。
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コロナ禍のなか最前線で闘う様子。記憶の器としての短歌をみれた。 連作の流れとはちょっとはずれるけどすきだったうた↓ . いにしえに用途不明な透明な物のあふれる文明があり タクシーの窓で都会を切り取って私のいない夜を見ている
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