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中国の歴史(8) の商品レビュー

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2023/10/01

2021/5/5読了 元朝は正確には「大元ウルス」というのは出口治明『全世界史』で教えて貰った。遊牧民族国家が絡むことで、中国史はユーラシア史と言っても良いくらいのスケール拡大を見る。版図の拡大の他に、元の都である大都が今の北京になっていくのだから、現在の中国があるのは、モンゴル...

2021/5/5読了 元朝は正確には「大元ウルス」というのは出口治明『全世界史』で教えて貰った。遊牧民族国家が絡むことで、中国史はユーラシア史と言っても良いくらいのスケール拡大を見る。版図の拡大の他に、元の都である大都が今の北京になっていくのだから、現在の中国があるのは、モンゴルのお陰である、とも言えるのではないか?

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2022/07/01

中国の北に長期間繁栄し、強大を誇ったというキタイ帝国という言葉は学校時代の世界史では学んだことが無かった用語。そしてその始祖・耶律阿保機(916年に帝権確立)という英雄も初耳。キタイは後年、中華風の国名「遼」を名乗ったという。遼、金、西夏などの国々は中国史の地図の中で北に描かれて...

中国の北に長期間繁栄し、強大を誇ったというキタイ帝国という言葉は学校時代の世界史では学んだことが無かった用語。そしてその始祖・耶律阿保機(916年に帝権確立)という英雄も初耳。キタイは後年、中華風の国名「遼」を名乗ったという。遼、金、西夏などの国々は中国史の地図の中で北に描かれているが謎の国だった。キタイと北宋、そして沙陀の李克用・李存勗親子の三国者迭立なども知らなかった世界。いかに中華王朝を中心とした歴史しか視野に入っていなかったかを痛感させられた。キタイは金、西夏を滅ぼし、その政治的遺産がモンゴルに受け継がれていくという。モンゴルの世界席捲という覇業はモンゴル系であったキタイの継承であり、そのモンゴル帝国の伝統が、胡元と卑しめた明帝国、そして今に至るまでロシア「帝国」に引き継がれている?という示唆。著者は大胆な主張をこの本の中でいくつも述べている。 そして面白いのは日本の平将門がキタイ耶律阿保機が渤海を滅ぼし帝位に就いたことを「新皇」を名乗った際に書いていること。そして遣遼使が来貢したと遼史に記載があるとのこと。当時の東アジアの情勢も面白い。

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2021/08/29

 書き方が難しすぎる。著者が大学教授なのはわかるが、読者は一般人であることを意識していない。全部で400ページなのだが、300ページ以上はタキイ国(遼国)のことが書いてある。たぶん著者の専門は遼なのだろうが、題名である「疾駆する草原の支配者」といえばモンゴル帝国の事を期待する。 ...

 書き方が難しすぎる。著者が大学教授なのはわかるが、読者は一般人であることを意識していない。全部で400ページなのだが、300ページ以上はタキイ国(遼国)のことが書いてある。たぶん著者の専門は遼なのだろうが、題名である「疾駆する草原の支配者」といえばモンゴル帝国の事を期待する。  せっかくの中国の歴史なのに中国史上最大の領土で、世界史に最も大きな影響を与えたモンゴル帝国の扱いが少ないのは疑問。さまざまなドラマがあったはずなのに…  文章も読み辛い、いろんな事を言いたいのはわかるけれども、読者のことを考えていない。12巻の中で最低の本だった。

Posted byブクログ

2021/04/27

遼による南北共存の成立までで半分以上を占める。特に耶律阿保機の時代が詳しく、あまり知識が無い領域だったため新鮮だった。宋朝を扱った前巻の別面としても面白い。

Posted byブクログ

2021/03/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 書名と表紙から手に取った。副題に「遼 西夏 金 元」とある。  「唐」が終わり「元」を経て「明」が起こるまでの500年余の現在の中国国土に起こった複雑な国家群の解説だ。多様な民族が国を形成し、また多民族により国が形成されていた様子が詳細に語られている。特にキタイ帝国(契丹国)について多く語られている。  モンゴル帝国の第5代の帝位に就いたクビライが「大都」として造営したのが今の北京であるという。また、陸・海の交易も確立したとのこと。他書でこの辺の歴史をもう少し詳しく学んでみようと思う。

Posted byブクログ

2021/02/23

表紙はチンギスハンですが、内容はキタイ帝国が主。従来の中国史では、宋の記述が多く、それは日本人の文化受容過程で刷り込まれたものだという主張。

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