瑠璃の契り の商品レビュー
目次 ・倣雛心中(ならいびなしんじゅう) ・苦い狐 ・瑠璃の契り ・黒髪のクピド シリーズ最終巻だと思って読んだら、カバー裏の紹介ではシリーズ第二弾となっていたので仰天しました。 どこで数え方間違ったのだろう。 だから最終巻っぽくない終わり方だったのか。 この間の最初から陶子...
目次 ・倣雛心中(ならいびなしんじゅう) ・苦い狐 ・瑠璃の契り ・黒髪のクピド シリーズ最終巻だと思って読んだら、カバー裏の紹介ではシリーズ第二弾となっていたので仰天しました。 どこで数え方間違ったのだろう。 だから最終巻っぽくない終わり方だったのか。 この間の最初から陶子は目を患っている。 骨董の鑑定をするにあたって、飛蚊症というの致命的かもしれない。 目に負担をかけすぎると、命にもかかわるというくらいの症状。 だからといって仕事の手を抜くことはしない陶子。 四篇の作品中、一番ミステリの色合いが強いのが、『黒髪のクピド』。 頻繁に持ち主を変える人形に隠された謎を追ううちに、陶子の元夫まで巻き込まれ姿を消してしまう。 旗師として冷静に人形の謎を追う陶子と、元妻として夫の不在に不安を隠せない陶子。 ミステリの謎に対するドキドキと、陶子の不安がうまく合致して、よい作品と思いました。 ただ、『狐闇』を思い起こさせる構造がちらっと見えたのが残念。 好きなのは『瑠璃の契り』。 クールで何事にも動じない、ある意味あまり人間味を感じさせない陶子の親友・硝子の話。 彼女の名前を最初に見たときから違和感はあったのだ。 なぜこの字? そうしたらガラスの切子細工と硝子の切ない思い出の話でした。 しかもここでも硝子はメインじゃないんだよね。
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騙しあいと駆けひきの骨董業界を生きる「冬狐堂」 こと宇佐美陶子を襲う眼病。付け入ろうとわけありの 品を持ち込む同業者に立ち向かい。古美術ミステリー。
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旗師の生命線ともいえる目を患った陶子。 でも、陶子はくじけない。あきらめない。 それでこそ陶子。 瑠璃の契りの硝子さんの過去が切ない。 見つめる陶子の眼差しが優しいのが嬉しい。 かつての夫を探して福岡に飛んだ陶子が活躍する黒髪のクピドも読み応えがあって素晴しい。 シリーズはこれで最後だけど北森先生モードに入ってしまったので、他シリーズを引き続き読みたい。
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