21世紀の恋愛 の商品レビュー
なぜ“恋に落ちる”のがこれほど難しくなったのか。星の王子さまやヘーゲル、フロム、キルケゴール、ジジェク、プラトンにギリシャ・ヒンドゥー神話にディカプリオ(!)など古今東西の言説から現代における「恋愛」を読み解く。(e-honより)
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好きとか大好きとか今すぐ会いたいとか感じて苦しくなることが、相手が性愛/恋愛関係を築く相手が私だけであって欲しいと願って時たま伝えるような私の行動が、沼っていると称されるような事柄が、昔の恋愛の在り方にすぎず、それはむしろガチの恋愛であって、別に否定されるべきものでもないのかもと肯定してあげることができた。現在はセルフラブやら自己肯定感向上の勧めやら自己責任論などが思想の主流となって他者が消え自己のための行為だけが称賛され苦しみを排除することが第一と考えられがちである。しかし恋愛って苦しみを排除した末に果たして残っているものだろうか。恋愛マイナス苦しみの残滓に、恋愛の要素など残っておらず、ただの自己愛/ナルシシズムなのではないか。だったら、恋愛する女性像として最近は歓迎されないメンヘラヤンデレ女だって、しっかりガチの恋愛してるって意味で、自分を肯定するよりもずっと多く他者(恋愛対象)を肯定している在り方だって、ずっと誠実で、誰かを愛することの代償としての苦しみから逃げないという意味でわりと褒められたことなんじゃないのか。 って。 私はどっちの要素ももった恋愛をしている。誰かに盲目になることは怖いけど、盲目的に、ストッパーかけずに好きになりたいよね。ってほんとのところの恋愛理想を、肯定することができた。(それが誰かに迷惑をかけ傷つけること(ストーカーなど)であった場合、自制すべきではあると思うけれど。)
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時代や信仰による価値観の移り変わりを叩きつけられ自分の足元グニャグニャにさせられるかわりに、ここを通過したうえで自分の足元からもう一度構築できる喜びをもらえたと思う。ただ確固たる考えがいつまとまるかは予想すらできない
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最高に面白かった。もちろん全てに共感するわけではないけど。理性的であれ、感情をコントロールしろ、強くあれ、確固とした自分を持て、という風潮が現代にはあると捉えた上で、そういう態度で恋愛をしてもそこに愛はあるのか?むしろ我を忘れて相手に屈してみっともなくのめり込むことが恋愛なのでは...
最高に面白かった。もちろん全てに共感するわけではないけど。理性的であれ、感情をコントロールしろ、強くあれ、確固とした自分を持て、という風潮が現代にはあると捉えた上で、そういう態度で恋愛をしてもそこに愛はあるのか?むしろ我を忘れて相手に屈してみっともなくのめり込むことが恋愛なのではないか?という提示(とわたしは捉えた)が清々しかった。
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「恋に落ちる」ってどういうこと?を考察していく本。漫画の体をとっていて、シニカルでクールで面白い。 後期資本主義時代の今、恋することは非常に難しくなっている。激しく同意。 読みながら思い返して、そうか、むかーし昔はまだ資本主義社会に完全にまみれていない自分がいて、直感で恋して...
「恋に落ちる」ってどういうこと?を考察していく本。漫画の体をとっていて、シニカルでクールで面白い。 後期資本主義時代の今、恋することは非常に難しくなっている。激しく同意。 読みながら思い返して、そうか、むかーし昔はまだ資本主義社会に完全にまみれていない自分がいて、直感で恋してたかもしれない。 今じゃぁ、難しすぎる。 語り口が面白くて、好きな本。 家に置いときたいから買おう。と思えた本。
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(表現悪かったのであらため) 図書館とかにあるのを読むのはよいだろうが、お金出して買うものではない気がする。
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