ブッダ 繊細な人の不安がおだやかに消える100の言葉 の商品レビュー

佐々木閑(監修)

2023/09/18

読んでいく中で心が動く内容に溢れた内容だった。
この世の本質は苦しみだとあり、「ハッ！」とした。
今までは楽しいことも沢山あると考えていたけれど、常にこの世の本質は苦しみが常なんだと思ったら自分の中で何かが一変した気がした。
楽しいことは自分たちの錯覚だったんだなと良い意味で改めて思い知った。
学ぶことで死の恐怖も克服できるとあり、色々と学び漁っている今ならわかる気がした。
人が不安に思う恐怖を感じるのも大元は「わからない」という不明瞭から来るものが大きいのではないかと思ったからだ。
今では自分に知識をつけたい、学びたい気持ちが強いから知れば知る程に物事に対する恐怖心、不安感も薄れていく気がするから、感覚的に掴めるものがあった。
自分の中にある執着や愛着を手放すことで苦しみから解脱できるとのこと。
怒りの裏に悲しみがあるということに気づいていたように思えて、改めて認識出来た機会を得ることが出来る本だった。

2023/05/15

　ブッダの言葉をわたしたちの身近な言葉で紐解き、わかりやすい。
その優しい言葉がわたしは好きです。

『息子を持つ者は息子のことで悲しみ、
牛を持つ者は、同じく牛のことで悲しむ。
人の悲しみは執着する対象によって起こる。
執着するものがなければ悲しむことがない。
　　　　「サンユッタ・ニカーヤ」第１章　8 』

『真実を語れ。　怒ってはならない。
貧しくとも、乞われたなら与えよ。
この三つによって、
人は神々のもとへと
行くことができる。
　　　　「ダンマパダ２２４」 』

『息子たちにも、父親にも、親戚にも救えない。
死に捉えられた者を救える親戚など
どこにもいないのだ。
　　　　　「ダンマパダ２８８」
（解説）　　➖自分を救えるのは自分➖　　
　死に捉えられた者というのは、煩悩にまみれ、安楽を手に入れることのできない、先行きに苦しみしか待っていないような間違った生き方をしている人のこと。
　そういう人は、周りがいくら心配したところで救うことはできない。自分で自分の生き方を変える努力をして初めて、死に囚われた状態から脱出することができるとブッダは言う。・・・』

　この言葉は特に心に響きました。　身近な人の心の平安を願っていたところなので。　そして、わたしの幸せに直結することなので。

2021/03/22

ブッダの言葉を経典から紹介していきます。
見開き単位で、本文と解説、写真やイラスト付きで、読みやい構成になっています。
迷いを解消していきたい人、人の気持ちを感じ取りすぎるがゆえに疲れる人、人のことが気になってしまう人などの悩みに対し、ブッダが答えてくれます。

怒りを断ち切れば、
安らかに横になることができ、悲しみがない。
怒りの根は毒であり、その極点は甘味である。
立派な人たちは、その断滅をほめ称える。
神よ聞け。怒りを断ち切れば
悲しみがなくなるのだ。 ー 78ページ

怒った人に対して、
怒りをもって応答すれば一層の悪をなす。
怒った人に対して、
怒りをもって応答しないなら、
困難な闘いに勝利したことになる。 ー 82ページ

人の寿命は短い。
立派な人はそんな寿命のことなど放っておけ。
頭に火がついた者のように動け。
いつまでも死なない人間などいないのだ。 ー 146ページ