TEN(上) の商品レビュー
★★★ 今月16冊目 ドヤ街生まれで当たり屋をしていた人間が高級料理屋の下駄番、さらにホテルに入り才能を発揮してブライダルの社長にまで。 さあ、後半はどうなっていくか楽しみ
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戦後ドヤ街で当たり屋稼業をしていた「テン」こと小柴俊太は、ムーンヒルホテルの月岡光隆に見出され、彼の運転手を務める。やがて月岡の会社に就職した俊太は、次々と実績を挙げ…。
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鉄板の楡周平。 ちょっとライトな分かりやすい小説やな~と思いながら読んでいたはずなのに、 いつの間にかどんどんのめり込んでいました。 恐ろしや、楡周平。。 タイトルのTENって何だろうと思っていたのですが、 主人公の愛称から来ています。 さらに、各章が貂、展、転…と全て、TEN...
鉄板の楡周平。 ちょっとライトな分かりやすい小説やな~と思いながら読んでいたはずなのに、 いつの間にかどんどんのめり込んでいました。 恐ろしや、楡周平。。 タイトルのTENって何だろうと思っていたのですが、 主人公の愛称から来ています。 さらに、各章が貂、展、転…と全て、TENから成っていて、 中々のお洒落な構成。 肝心のストーリーはというと、 横浜のドヤ街で育った中卒の主人公TENの分かりやすいサクセスストーリー。 幸運の女神には後ろ髪がないといいますが、 主人公がどんどんチャンスをものにしていく様は爽快です。 小説の中にも触れられていますが、まるで豊臣秀吉のよう。 特に上巻は上昇気流に乗った主人公のサクセスが味わえて、 読んでいるだけで楽しくなってくる小説に仕上がっています。 下巻も楽しみです。 ※TEN (下) https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4094068805#comment
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「もはや戦後ではない」時代に貧困の底からすくい上げられ、時代の波に乗ってぐんぐん駆け上がっていったサラリーマン版今太閤物語。 順風満帆の上げ潮がピークを迎え、暗転の予感を感じさせながら下巻へ続く。。。
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自分の働く姿勢を見直す事が出来た。恩に報いる、とまではまだ思えないが、待ちの姿勢ではダメだし会社を使っていろんな事に挑戦できる事に感謝したい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
202103/上下まとめて。絶対面白い楡作品、今回はサクセスストーリー的エンタメビジネスもの。動物の貂に似ていることからテンとあだ名された中卒で横浜ドヤ街育ちの主人公が、料亭下足番から始まり出世の階段を昇っていく。戦後のホテル業界を舞台にした現代版秀吉(草履の逸話の真偽はさておき)ってかんじで信長や光秀的なキャラも登場。血の通った登場人物達の描写と、危機→解決、の展開なので一気読み必至。カンちゃんがああなってしまうのは悲しかった…。各章タイトルが内容に沿ったテンという漢字(「貂」「転」「典」…)で構成されてるのも見事。ラストが9章で、10(TEN)章じゃないのは惜しい笑。
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