龍帥の翼 史記・留侯世家異伝(18) の商品レビュー
韓信の「背水の陣」。黥布をたらし込む劉邦。暗躍する張良と陳平。范増の退場。 いよいよ、最終盤へと突入する「項羽と劉邦」です。 確か、この滎陽での和議の後から、劉邦軍の進撃が始まり垓下まで行くのだったか。 陳平が常々感じている腹黒という張良の本領発揮であります。 淡々としていなが...
韓信の「背水の陣」。黥布をたらし込む劉邦。暗躍する張良と陳平。范増の退場。 いよいよ、最終盤へと突入する「項羽と劉邦」です。 確か、この滎陽での和議の後から、劉邦軍の進撃が始まり垓下まで行くのだったか。 陳平が常々感じている腹黒という張良の本領発揮であります。 淡々としていながらも、張良の心の奥底に埋もれているのは、復讐心。 矛先は秦から、今では項羽へと。韓の存在がとにかく彼の多くを占めています。 しかし、張良がどんどん痩せてきている。もともと、頑健よりも病弱という描かれ方ですが、ここへきて一層痩せこけています。頬のこけかたが酷い。 切れ味を追求した代わりに、強度が失われてゆく刃物のような。 張良の最期、どんなふうに描くのだろう。
Posted by
- 1