神々は繋がれてはいない の商品レビュー
タイトルと表紙のイメージは完全にミスリード。ゴリゴリのSFから中国幻想譚のSF再解釈もの、胃が痛くなるポリティカルな暗号通貨ネタまで傑作ぞろい。神々3部作も「ビザンチン・エンバシー」もすごいが、「隠娘」に大興奮。元ネタはなんと映画「黒衣の刺客」だったのもびっくりだが、映画化権も売...
タイトルと表紙のイメージは完全にミスリード。ゴリゴリのSFから中国幻想譚のSF再解釈もの、胃が痛くなるポリティカルな暗号通貨ネタまで傑作ぞろい。神々3部作も「ビザンチン・エンバシー」もすごいが、「隠娘」に大興奮。元ネタはなんと映画「黒衣の刺客」だったのもびっくりだが、映画化権も売れてるらしく、これを映像化できるのはヴィルヌーヴかノーランしか思いつかない。あ!ブランドン・クローネンバーグでもいいかも!!
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ケン・リュウ「神々は繋がれてはいない」読了。SF短篇集。タイトル作を含む3連作がとても印象的だった。一見ランダムな絵文字の連なりがアップロードされた父からのメッセージというアイディアは面白い。ポストヒューマンの行く末から人類は宇宙の中での1つの通過点に過ぎないかもと空想に耽った。
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「中国系SF」や「SF」というジャンルの括りでなく、現代の作家の中で自分が一番好きなのがこのケン・リュウかもしれない。 現代に根付いた社会的問題を多方面から捉え、説教臭さを感じさせない絶妙なメタファーやSF設定で問題提起させるのが得意で、特に中国・アジア人固有の西欧コンプレック...
「中国系SF」や「SF」というジャンルの括りでなく、現代の作家の中で自分が一番好きなのがこのケン・リュウかもしれない。 現代に根付いた社会的問題を多方面から捉え、説教臭さを感じさせない絶妙なメタファーやSF設定で問題提起させるのが得意で、特に中国・アジア人固有の西欧コンプレックスを感じさせる繊細な描写は一読しただけで印象に残る。 本書は元々1冊で刊行された本が2冊に分割されたうちの片方だが、個人的には過去に読んだどの短編集よりも、クオリティが低いと感じた。 惹きつけられるような設定や思想、台詞は少なからず見られたけれど、どの話も絶妙に嚙み合っていないというか、消化不良というか…。 同じ本から選出されたはずなのに、明らかに兄弟作の短編集とは見劣りしてしまっている。
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SFはコンピューターネットワークが舞台になりつつあるな 宇宙ではなく、より現実的な舞台だと言える。でも、面白くないな。デビュー作品の紙の動物園に対して感じた緩やかさというかじれったさが作風なのかも。今回も感じたから。 でも、表題作関連の3短編は力作だと思う。映画で言えばマ...
SFはコンピューターネットワークが舞台になりつつあるな 宇宙ではなく、より現実的な舞台だと言える。でも、面白くないな。デビュー作品の紙の動物園に対して感じた緩やかさというかじれったさが作風なのかも。今回も感じたから。 でも、表題作関連の3短編は力作だと思う。映画で言えばマトリクス的かな。よくある設定のよくある展開なんだけど、読ませる。 本作で感じたことは時間外ループするのではないかということ。未来を突き詰めるとビッグバンに戻り、ビッグバンを研究するとその先には未来が見える感じ。神はネットワーク上の仮想人格だって想定から思いついたことね。
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- ネタバレ
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『神々は繋がれてはいない』の連作は凄かったですね。 もしかしたら、世界はいつかこんな風になるのかもと考えると怖いな。 『隠女』は原典が『唐代伝奇集』なんですね、確認してみよう。女任侠のような姉弟子達との剣戟シーン、好みです(//∇//) まだ『生まれ変わり』を読んでいないので、それを先に読むか、時代小説が読みたいので、そちらを先に読むか検討中(^◇^;)
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