あたしのおばあちゃんは、プタ の商品レビュー
1995年にイギリスで出版された「Granny the PAG」は2002年偕成社「おばあちゃんはハーレーにのって」邦訳されました。この度童話館出版のこの本を始めて手にとりましたが、やはりタイトルが秀逸! プタってなに?と思ってずっと頭に引っかかっていたので、読みそびれ本にならず...
1995年にイギリスで出版された「Granny the PAG」は2002年偕成社「おばあちゃんはハーレーにのって」邦訳されました。この度童話館出版のこの本を始めて手にとりましたが、やはりタイトルが秀逸! プタってなに?と思ってずっと頭に引っかかっていたので、読みそびれ本にならずにすんだ、そしてお話の中にもプタネタ沢山でてくるし。ブタを何て訳したら良いかきっとたくさん入れ替えたんだろうな~。それともびびっときたのかな。 イギリス本なので児童軽犯罪、暴力、はい、気軽に出てきます。舞台は少し良い学校。主人公は俳優両親から軽いネグレクト受けた末、精神科医でラジオにも出ている祖母(ハーレー所有)に引き取られていますが、年齢重ねテレビにも出るようになって収入増えて自宅も購入した両親が再び一緒に住もうとアプローチ、主人公は嫌でたまらないけど、祖母は自分の娘と争うのも嫌だし、自分の年齢も気にしている。さあ、どうなる?という展開です。主人公の気持ちに寄り添ってサクサク読めます。光村5年の「たずねびと」自分と異なる時代や場所のお話を読もう(めあてうろ覚え)にとても向いている本です。 主人公(カトリアオーナ・ナターシャ・ブルック、通称キャット)がなかなか自己主張しっかりするところ、でも感情で八つ当たりもするところ、かなりの派手な家族関係だと思うのに学校的にはサーの付く名前の人に負けて悪者扱いされるところとか好きでした。
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子育てに悩んでたら、恩師にこれを勧められました。 俳優の両親にネグレクトされたキャット。引退した精神科医の祖母と二人暮らしなのですが、中学校ではイジメ、両親は引き取りを提案してくる、など問題が出てきて、それをおばあちゃんや隣家の友人の助けを借りて解決していく話です。 キャットはいじめっ子にもしっかり言い返すし、両親の懐柔にも毅然とした態度を取るし、弁護士や裁判官にしっかり意見を言えるし、急に訪ねてきた精神疾患患者を一人で対応するし、、と(おばあちゃんの影響だと思うのですが)とにかく大人顔負けの思考力と行動力です。色々絡まった糸がほぐれていくラストは感動しました。 が、紙面最後でまさかの事件、これはびっくりしました!!!でも逆に、彼女の選んだ道を暗示するラストなのかな。 キャットが事件を通して、子供に見える風景から大人に見える風景に視野が広がっていき、自分の良くないところは改めようとしたり、敵認定の相手を思いやるようになったりする過程が丁寧に書かれています。児童文学の域は超えている、大人が読んでも面白いと思いました。
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