毛沢東秘録(下) の商品レビュー
劉少奇の最期は山田風太郎先生の著書にも書かれていたが本書で改めて読むと毛沢東というカリスマというか独裁者と群衆化した紅衛兵という嵐が合わさった恐ろしさを味わえた。逆に毛沢東からの扱いがどうであれ失脚しなかった周恩来(不倒翁)が凄い。 林彪の毛沢東暗殺計画は飛行機事故死というオチも...
劉少奇の最期は山田風太郎先生の著書にも書かれていたが本書で改めて読むと毛沢東というカリスマというか独裁者と群衆化した紅衛兵という嵐が合わさった恐ろしさを味わえた。逆に毛沢東からの扱いがどうであれ失脚しなかった周恩来(不倒翁)が凄い。 林彪の毛沢東暗殺計画は飛行機事故死というオチも含めて不気味なミステリーとして読める。 江青と劉少奇の奥さんへの仕打ちも「女帝」としてなのかドロドロしたものが感じられた。 最後は毛沢東以来の独裁者となった「皇帝」習近平について記載されているのも本書が単に歴史書でない事を示している。
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とにかく衝撃的だ。毛沢東暗殺を企てた林彪(りんぴょう)。ずっと毛沢東に心酔し、持ち上げ続けたにも関わらず、権力者として二番手に上がってしまったために、毛沢東から毛嫌いされてしまう。暗殺計画も、本当だったのだろうか。後からそのように作られてしまったのではないだろうか。そして事故による墜落死は、本当に事故によるものなのだろうか。 同じ共産党の仲間同士でも争いが絶えず陰謀が渦巻くこの国、そして指導者。習近平は毛沢東と同じ轍を踏むのか。 わかりやすく読みやすく、とても勉強になった。手元に置いてもっとじっくり読みたいと思える本だった。
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