学名の秘密 の商品レビュー
学名とは何か、そしてどのように命名されるのか、という 基本に始まり、その学名に様々な人名やキャラクター名が 用いられていることを紹介、込められた意味や背景の物語を 述べて読者をその世界へと導く。これ自体楽しい読み物では あるが、その本当の目的は種を同定して分類する博物学の 面白さ...
学名とは何か、そしてどのように命名されるのか、という 基本に始まり、その学名に様々な人名やキャラクター名が 用いられていることを紹介、込められた意味や背景の物語を 述べて読者をその世界へと導く。これ自体楽しい読み物では あるが、その本当の目的は種を同定して分類する博物学の 面白さと大切さを説くことにあるのではないか。
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デビッド・ボウイのクモ、イチローのハチ、といった生き物の学名がある。生物はどのように分類され、名前を付けられるのか。学名を付けることの意味や、新種の命名権の売買まで、名付けにまつわる逸話で綴る科学エッセイ。 http://www.harashobo.co.jp/book/b553...
デビッド・ボウイのクモ、イチローのハチ、といった生き物の学名がある。生物はどのように分類され、名前を付けられるのか。学名を付けることの意味や、新種の命名権の売買まで、名付けにまつわる逸話で綴る科学エッセイ。 http://www.harashobo.co.jp/book/b553872.html
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『#學名の秘密 生き物はどのように名付けられるか』 ほぼ日書評 Day383 學名、種ごとにひとつのみ許されるラテン語風の表記。絶滅が危懼されるトキの學名はニッポニアニッポン。 先に公表された名前が優先される「先取権の原理」は有名だ。僕らの世代だと幼少期に恐竜図鑑でお馴染み...
『#學名の秘密 生き物はどのように名付けられるか』 ほぼ日書評 Day383 學名、種ごとにひとつのみ許されるラテン語風の表記。絶滅が危懼されるトキの學名はニッポニアニッポン。 先に公表された名前が優先される「先取権の原理」は有名だ。僕らの世代だと幼少期に恐竜図鑑でお馴染みだったブロントサウルスが、ある日突然「無名な」しかし先に公表されていたアパトサウルスであるということになり、ショックを受けたものだが、近年、両者は別種であるということで、ブロントが復活したらしい。 ジギー・スターダスト(1970年代初頭、デビッドボウイが演じた別人格)にインスパイアされた長い腳とオレンジ色の毛を持つクモ、ヘテロポダ・ダヴィドウォウィエなんてのはオシャレだし、ビヨンセやイチローの名を持つアブやハチもあるらしい。 一方で、ヒトラーやムソリーニを崇拝する科學者により、彼らに因んだ名をつけられた甲蟲もあるが、歴史の評価が変わっても、それらの學名が付け直されることはない。 https://amzn.to/3mygI9A ネオパルパドナルドトランピ
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ちょうど豪州で伝説のポケモン3種にちなんだ学名が虫につけられたというニュースを目にした事もあり面白く読んだ。 学名の裏にある驚くべき物語の数々。それは知られざる物語に光をあてるものもあれば、闇を暴き出すものもある。興味深い。 1つだけ、236ページの挿絵は合ってるの?→出版社に確...
ちょうど豪州で伝説のポケモン3種にちなんだ学名が虫につけられたというニュースを目にした事もあり面白く読んだ。 学名の裏にある驚くべき物語の数々。それは知られざる物語に光をあてるものもあれば、闇を暴き出すものもある。興味深い。 1つだけ、236ページの挿絵は合ってるの?→出版社に確認したら間違いだったとのこと。やっぱりね
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生物の学名(ラテン語を使用)は、以前はその特徴を表した名前が付けられていて、類似のものと区別するために名前がどんどん長くなっていった。 しかし、カール・リンネというスウェーデンの博物学者が「二名法」という記名法というシンプルなルールを提唱、それが採用されたことで、特徴を入れる必...
生物の学名(ラテン語を使用)は、以前はその特徴を表した名前が付けられていて、類似のものと区別するために名前がどんどん長くなっていった。 しかし、カール・リンネというスウェーデンの博物学者が「二名法」という記名法というシンプルなルールを提唱、それが採用されたことで、特徴を入れる必要がなくなり、そのため発見者が新種の命名の際の裁量度が格段に広くなり、そのため、自分の「想い」が表現できるようになったとの事。 そのため、デヴィッド・ボウイの名を冠したクモや、スポンジボブから命名された真菌類等、当該生物とは全く関係ない学名も多数命名されることとなっている。 また、そのような著名人や有名キャラクターにちなんだ名前だけでなく、科学や生物学、あるいは新種の発見に多大な寄与をした学者や市井の人々を顕彰するためにもこの二名法は都合がよく、実際多くの種でこのタイプの命名がされている。 一方、本書によれば命名権の売買や、他人を侮辱する目的の命名等、二名法の陰の部分も本書では明らかにしている。 学名は純粋に科学的観点のみで命名されると思っていただけに、本書を読んで実際にはそうではなかったこと、また学者の良くも悪くも人間臭い部分が学名に反映されていることを知り、もし今後生物の学名を目にするようなことがあれば(ほとんどないとは思うが)、その命名の背景は何だったのか、と思いをはせてみたい。
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