赤と白とロイヤルブルー の商品レビュー
イギリス王室や日本の皇室での出来事を思うと、全くの“ファンタジー”というわけでもないかなと思える作品。 イギリス王子の皇室離脱や、好きな人と結婚したはずなのになぜか最後まで国民の理解を得られなかった日本のプリンセス…。でもしっかりとどちらも自分の思うままにできたという部分で、この...
イギリス王室や日本の皇室での出来事を思うと、全くの“ファンタジー”というわけでもないかなと思える作品。 イギリス王子の皇室離脱や、好きな人と結婚したはずなのになぜか最後まで国民の理解を得られなかった日本のプリンセス…。でもしっかりとどちらも自分の思うままにできたという部分で、このお話もファンタジーではないと思った。 というか、この作品は2016年にトランプが当選しなかった場合のwhatif的に見ることができるほど、背景は現実的。作中で語られる映画や音楽も実際にあるものだし、2人のダンスシーンで描写されてるエルトン・ジョンの「Your Song」は思わずかけながら読んでしまった! 正直、私は前半のラブラブぶりは少し辛かった。というのはこれが男同士のラブシーンだからというわけではなく、私がアセクシャルだから。 前半の雰囲気はまるで「僕の名前で君を呼んで」という感じで、これが最後まで続いたらどうしようかと思った。(そんなわけない) しかし、後半の選挙あたりは一転めちゃくちゃアメリカ!まるで「スキャンダル」みたいな感じ! 2年前のトランプvsバイデン戦を思い出してワクワクしちゃった。アメリカの政治は全く関係ないのに、「あ〜、●●州取られた〜!」「●●州は取ったぞ!」ってめちゃくちゃやきもきしたのを思い出した笑 最後の展開を見ると、世界に認められたのは男同士であり、レズじゃなかったからだろうなという現実感もある笑 本書の中で印象に残ったのは、登場人物たちが自分らしくいることを制限されることに対して、この世で最も酷いこと、と考えいること。 日本では、比較的社会的役割の方が重んじられ、自分らしさは二の次となる価値観の国だから、そんなの日常茶飯事ですが?と。 日本でこんな事件が起こったら、多分一定層が女王のような価値観だろうなと、絶望的な気持ちになる。 アメリカでは大ヒットした作品だが、イギリスでも同じように評価されたのかな?
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若くて有能で美しい子たちが大切な家族と友人と一緒に 正しさと愛を押し通す、熱いおとぎ話であり最高のロマンス。最後に愛は勝つ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
キスまでが長い。って感想をよく見たのでその辺の描写はソフトなのかと思ってたけど、キス以降がラブラブ過ぎて、そうだ、ロマンス小説でした。ってなった。 電車で読むの控えてたので途中間が開いてしまったけど、やっと全部読み切った。 小ネタが凄い沢山散りばめられてて、全部知ってたら更に楽しめたんだろうなと思った。でもスターウォーズやハリーポッターなどメジャーな話題も多かったかな。 個人的に、エナジードリンクを大麻グミで相殺したって表現がどゆこと?ってなって、大麻グミを調べたら、CBDという依存性の無い大麻から抽出した成分が入った物で、リラックス効果があるものって事がわかった。エナジードリンクで活性化した自律神経を鎮めてくれるって意味で相殺なのかー。と。 お話は、実在の人物が登場したりするけどオバマ政権以降のパラレルワールド。 設定萌えで購入したので、そこは満足だったけど、今の世界情勢を見るとまだまだおとぎ話のエンターテイメントではあるなとも感じた。 Amazon primeで映画化という話もあるのでそれも楽しみに待ってたい。
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男性同士の恋愛ロマンス小説とは、これまでのあまりなじみのないジャンルだが、読み始めるとふたりの行方が気になってしまい、文庫本672ページを数日で一気読み。この作品が全米図書館協会が選ぶ12歳から18歳までのヤングアダルトに特に薦めたい大人向けの本10冊であるアレックス賞作品と聞い...
男性同士の恋愛ロマンス小説とは、これまでのあまりなじみのないジャンルだが、読み始めるとふたりの行方が気になってしまい、文庫本672ページを数日で一気読み。この作品が全米図書館協会が選ぶ12歳から18歳までのヤングアダルトに特に薦めたい大人向けの本10冊であるアレックス賞作品と聞いて、思わずうんうんとうなづく。同性同士の恋愛で一番苦しいのは、社会に認められる難しさなのだと思う。『赤と白とロイヤルブルー』は、セレブの恋愛をコミカルに描きながら、ふたりが葛藤し決断する姿をまっすぐに描く成長物語でもある。
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アメリカ大統領の息子とイギリスの王子。二人のライバル同士の関係が予想外に変化していく……!どのキャラクターも個性豊かで素敵です(^-^)
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アメリカ社会や政治、特に大統領選挙の熱狂がすごく伝わってくる。おもしろい! イギリス王室の描き方はちょっとステレオタイプでは?と思った。
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英国ロイヤルファミリーの次男ヘンリーと米国女性大統領の子息アレックスの国境を越えたラブロマンス。終始アレックスの視点から描かれる。気に食わないと思っていた相手からアプローチを受けて、実は自分も…という流れ。 現実世界の50%(個人的感覚)を作り替えたフィクションだが、終盤の米国...
英国ロイヤルファミリーの次男ヘンリーと米国女性大統領の子息アレックスの国境を越えたラブロマンス。終始アレックスの視点から描かれる。気に食わないと思っていた相手からアプローチを受けて、実は自分も…という流れ。 現実世界の50%(個人的感覚)を作り替えたフィクションだが、終盤の米国大統領選の白熱したシーンはとてもリアルに感じる。上流階級ならではの因習や大衆に向けたイメージ戦略、敵対する候補者との攻防などを交えながら、恋人たちが苦悩しながらも愛を育んでいく。 個人的には恋愛よりも、主人公を含めた登場人物たちが個々の能力を駆使して英国王室の因習と大統領選という大きな権力闘争に挑んでいく流れの方に興味が湧いた。話題になってたから読んだけど、そもそもラブロマンスにそれほど興味がないからなぁ…
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大統領の息子とイギリス王子が恋に落ちたら…?というポップなティーン向け作品でありながら、同時に社会が服従してきた時代遅れの伝統のおかしさや苦しさを当事者目線で描き出す爽やかな作品。これは10代の時に出会いたかったなあ!
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211130*読了 SNSで見て気になっていた小説。 男性同士のラブストーリーとは思っていたけど、思ったよりも性描写があり、お、おう…と戸惑ってしまいました。 ちゃんと確認しておかなかった私が悪いのですがね。 アメリカ初の女性大統領の息子であるアレックスと、英国王室のキャサリ...
211130*読了 SNSで見て気になっていた小説。 男性同士のラブストーリーとは思っていたけど、思ったよりも性描写があり、お、おう…と戸惑ってしまいました。 ちゃんと確認しておかなかった私が悪いのですがね。 アメリカ初の女性大統領の息子であるアレックスと、英国王室のキャサリン王妃の次男であるヘンリー。 犬猿の仲に思われた二人が恋に落ち、深く愛し合う。 アメリカの20代って日本とはまったく違う過激さを持っているよな…。 彼らの境遇の問題だけではない気がする。 アメリカの政治事情、イギリスの王室事情がどれだけ現実と一致しているかは分からないけれど、用意されている立場ならではの苦悩。 自分は味わうことがないから、客観的に大変そうだねぇ…頑張れ…と、そんな気持ちで読んでいました。 プライベートジェットでロンドンまでひとっ飛びする様や、部屋数多すぎる豪邸に豪奢な寝室とこちらからすると別世界で起きているはちゃめちゃラブロマンスは単純に楽しめました。 ハッピーエンドでしかないって分かってはいるものの、そこに至るまでの展開にはドキドキしちゃう。 アメリカの若者小説というのか、ラブコメというのか、とにかくこういう小説ってたまに読むとおもしろい。
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英国王子・ヘンリーと米国大統領の息子・アレックスの、ラブロマンス。アレックス視点の物語で、大統領選の内幕が盛り沢山。ロマンスも盛り沢山。この物語の2019-2020年は、希望に満ちている。 登場人物みんな魅力的。
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