商店街のジャンクション の商品レビュー

村木美涼(著者)

2024/06/02

着ぐるみに入ってみたいという気持ちはわかる。
実際は重労働だろうけれども、匿名というか自分の姿を見せずにいられるという意味では魅力的。
VTuberも似たようなものかもしれない。

2024/03/24

寂れた映画館の前でチラシを配る、着ぐるみの犬、チョッキー
その中に入って、自分を見つめ直し、新しい一歩を踏み出せるのか？
チョッキーをめぐる三人の男女と商店街の人々物語
…なのだけど、話が抽象的すぎて、なんだかいまいち響かなかった。
個人的には表紙の犬の着ぐるみに狂気めいたものを感じて手にとったのだけど、まるで方向性が違った、というのも原因のひとつかも？w

2024/02/22

着ぐるみのチョッキ-を巡る掛け合いのズレか面白い。そして滝田と水谷と兵頭、それぞれの考えにはグッとくる。最後のチョッキ-誕生までの物語もよかった。

2022/06/18

今自分自身が気持ちを解放できる場所、自分の居場所を求めているせいか、チョッキーに入りたいと強く思ってしまった。

2021/05/15

決まった自分の殻を脱いでみたいが、その勇気が出ない時、殻を脱ぐ代わりに着ぐるみを着てしまうのはどうだろう。これはそんなことを考えた3人の物語。この柴犬の着ぐるみにはチョッキーという名前がついていて、映画館のチラシを配る。三人はそれぞれ商店街の人々と会話し自分をみつめなおし…実はそれはそれほど印象深いものではない。しかしその後おまけのような商店街の過去編に当たる00を読み、更に本編の前後にある#を読み返すと、一気にくるものがある。メインこっちじゃん…温かくて寂しくてちょっと泣きそうな優しい気持ちで読了。

2021/04/22

図書館で借りたもの。
人生に疲れた3人の男女が出逢ったのは、愛らしい犬のかぶりもの。かわるがわる中に入って、商店街で映画のチラシを配るうちに、各々の悩みはときほぐされていき…。
初読みの作家さん。

“チョッキーという名の、鉄壁の匿名性をまとっているのだ。”
着ぐるみの中にいれば周りを気にしなく振る舞える。
一種のコスプレかな。
とにかく読むのに時間がかかったのよ～。

2021/04/12

表紙にひかれて読了。

少し癖のある言い回しもあり、ストーリーに入り込みにくかった。
淡々と進んでいくため特にラストまで感動などはなく、どこかで起きた話を聞いているような感覚。

村木美涼さんの本は初めて読んだため、他の本も読んでみようと思う。

2021/04/12

着ぐるみ（チョッキー）に人生の安らぎや居場所を求めた3人の男女。「時計｣や「映画館｣「こぐま｣の主も加わり、更に味わい深いストーリーになっている。細やかな謎が解けてゆく爽快感もあった。

2021/04/04

人に人生を見直させる不思議な力?を持つ犬の着ぐるみ。

着ぐるみに入り街角に立つことで匿名性を獲得できるというのはそうだと思う。

それで人生を取り戻せた人たちのドラマはファンタジーだが、そういうことがあってもいいと思わせる。