リベラルなイスラーム の商品レビュー
【「イスラームは抑圧的にも自由主義的にも解釈され得ます。そして、解釈するのはムスリム自身です」ということが、この講義の基本姿勢となります】(文中より引用) テロや原理主義と結び付けられて語られることの多いイスラーム教。その聖典である「クルーアン」と対峙しながら、リベラル的な意味...
【「イスラームは抑圧的にも自由主義的にも解釈され得ます。そして、解釈するのはムスリム自身です」ということが、この講義の基本姿勢となります】(文中より引用) テロや原理主義と結び付けられて語られることの多いイスラーム教。その聖典である「クルーアン」と対峙しながら、リベラル的な意味を見出そうと試みるイスラム教徒たちの取組に光を当てた作品です。著者は、明治学院大学国際学部教授の大川玲子。 マスメディアではなかなかに取り上げられない地道な、それでいて重要極まりない宗教的な研鑚の数々を紹介した労作。一般的なイメージでは結びつかないであろうリベラルとイスラームが、「クルアーン」のどのような読み方を背景として手を携えるようになってきているのかがよくわかりました。 講義調で読みやすいのも☆5つ
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