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わたしのあのこあのこのわたし の商品レビュー

3.9

9件のお客様レビュー

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2024/05/01

6年。秋とモッチ、それぞれの視点で広がる感覚と違いを、学校の生活や人間関係、そして2人の関係の中で描く。2人のそれぞれの感覚の繊細さがリアルで、共感できるところや、人の感覚と見え方の違いが体験できるところがとてもよい。5年の教科書本ではあるが、感覚のニュアンスやボリュームを読みこ...

6年。秋とモッチ、それぞれの視点で広がる感覚と違いを、学校の生活や人間関係、そして2人の関係の中で描く。2人のそれぞれの感覚の繊細さがリアルで、共感できるところや、人の感覚と見え方の違いが体験できるところがとてもよい。5年の教科書本ではあるが、感覚のニュアンスやボリュームを読みこなせる力がつく頃におすすめしたい。

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2024/02/26

そでの部分には、右(始まり)曽良秋(ソラアキ)がモツチに書いた手紙が書かれている。 「わたし、持沢さん友だちになりたいな、と思ってます。」そでの左(終わり)には、持沢香衣(もちざわかい)からの返事がある。「『友だちになってください』と書いていました。その気持ちはいまも同じです。 ...

そでの部分には、右(始まり)曽良秋(ソラアキ)がモツチに書いた手紙が書かれている。 「わたし、持沢さん友だちになりたいな、と思ってます。」そでの左(終わり)には、持沢香衣(もちざわかい)からの返事がある。「『友だちになってください』と書いていました。その気持ちはいまも同じです。 R6年度の小5年の教科書掲載本。舞台は小学校で主人公2人は5年生。アキは4年生で転校して5年生でモツチと同じくクラスになって静かなモツチに惹かれて、ゴールデンウィーク明けにそでの手紙を渡した。 アキが道夫くんから貰ったビートルズのドーナツ盤をもっちの父親の部屋のレコードプレイヤーで聞いていた。そこにモツチの弟の新くんがやって来て、レコードに傷を付けて仕舞う。アキはその日、何でも持っているモツチにモヤモヤしてしまう。 アキは結婚式場で働くお母さんとアパートの2人暮らし。お母さんはお父さんの道夫くんとは結婚していない。時々アキは道夫くんに会いに行く。 モツチはお父さん、お母さん、弟の新くんの4人暮らし。お母さんは翻訳の仕事を家でしていて、アキが遊びに行くと手作りのマフィンを焼いてくれる。 アキとモツチが交互に語る形で物語は進行していく。(フォントが違うので分かり易い)アキは植物が好きで一人でも平気。モツチは家の三角の庭にあるヤブツバキの下に置いてあるガーデンチェアに座って道を眺めるのが好き。 レコードの傷を許せないアキはモツチと距離が出来てしまうがー。 表紙のデザイン、心情を綴る感じ、児童書というよりもYAの印象。

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2024/02/07
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※このレビューにはネタバレを含みます

結婚しないことを選んだ両親のもとで育った秋。時々会う父親から貴重品だともらったビートルズのシングルレコードを、プレーヤーがあると言うモッチの家でかけていたら、弟の新くんに傷をつけられてしまう。 好きな子が同じ事もあり、秋はもやもやしてモッチにひどい言葉をぶつけてしまう。 秋の気持ちもわかるし、モッチの気持ちもわかる、

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2023/12/08

“人の心は一色じゃない。” “『ほんとうの気もち』なんてあるのかな。” 大人になってようやく分かってきたことを、すんなりと言ってくれる… そう、そうなんです。 きっとどこかでみんな気づいてる。 誰もが、秋ちゃんみたいな部分、モッチみたいな部分、大沢さんみたいな部分を持っている。...

“人の心は一色じゃない。” “『ほんとうの気もち』なんてあるのかな。” 大人になってようやく分かってきたことを、すんなりと言ってくれる… そう、そうなんです。 きっとどこかでみんな気づいてる。 誰もが、秋ちゃんみたいな部分、モッチみたいな部分、大沢さんみたいな部分を持っている。 表紙背表紙、カバーのそでの構成が上手い。自分が手紙を受け取ったような気持ちになれる。あらすじでないのが逆に気になる(と私は思うけど、どうだろう?)

Posted byブクログ

2022/10/14

小学校高学年になり、無邪気に喜怒哀楽できなくなったときの気持ちを思い出す。主役が2人の往復書簡のような小説、字のフォントを変えてわかりやすく表現されていた。

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2022/09/04

心に広がる黒いもや。 誰かに嫌な思いさせるなら、自分が我慢して済ませてしまおうという気持ち。 どちらもあるある。 人間の心はそうそう思い通りにならないし、聖人君子にもなれない。 言いたいことも簡単に言えるわけじゃない。 ゆっくり時間が合ったらいいのにね。こうして関係を修復できるよ...

心に広がる黒いもや。 誰かに嫌な思いさせるなら、自分が我慢して済ませてしまおうという気持ち。 どちらもあるある。 人間の心はそうそう思い通りにならないし、聖人君子にもなれない。 言いたいことも簡単に言えるわけじゃない。 ゆっくり時間が合ったらいいのにね。こうして関係を修復できるような。 大人になったら簡単に断絶しちゃう。 会うことすらなくなっちゃう。 それを繋いだのが自分たちの子どもというのも、よかったというべきか、子どもに負担をかけすぎというべきか。 そんなまっすぐには生きられないのよ。

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2021/10/11

お友だちとのすれ違い・・・小学や中学くらいの女子のややこしく縺れる人間関係、自分をどう出していくかのさじ加減、意識する異性の目・・・過ぎてきた過去のあの胸のザワザワする感じを、どうしても思い出してしまうので、児童書やYAのこういうタイプの本(あ、これ青春か!!すっかり忘れてます・...

お友だちとのすれ違い・・・小学や中学くらいの女子のややこしく縺れる人間関係、自分をどう出していくかのさじ加減、意識する異性の目・・・過ぎてきた過去のあの胸のザワザワする感じを、どうしても思い出してしまうので、児童書やYAのこういうタイプの本(あ、これ青春か!!すっかり忘れてます・・・)って胸がいたくなり、なんとなく苦手です。 普段はなかなか手がのびませんががんばって読みました(汗) 主人公であるふたりを取り囲む大人も、今どきっぽい設定もありさらっとすてき。 小学校の頃って自分が置かれてる状況が徐々に見えてくる頃。あのこのうちはお金持ち、私のうちはそうでもない・・・みたいな格差を感じて、卑屈に感じたり、優位に感じたり。 大人だから、そういうきもちを思い出すのかなあ? 子どもたちはどう感じるんだろう?感想聞いてみたい。 青少年にいい本をすすめる県民運動の課題図書なんですが・・・男子はちょっとわからないかもな、この本。

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2021/03/26

秋はお母さんと二人暮らし。お父さんの「道夫くん」とは時々会う。ある日、友だちのモッチの家に、道夫くんからもらったレコードを持って行き、一緒に聞いていたら、弟の新くんがレコードに傷をつけてしまう。秋はモッチに怒ってしまうが…。 子どもたちの鋭い観察眼、柔らかい心、前に向かう力…さり...

秋はお母さんと二人暮らし。お父さんの「道夫くん」とは時々会う。ある日、友だちのモッチの家に、道夫くんからもらったレコードを持って行き、一緒に聞いていたら、弟の新くんがレコードに傷をつけてしまう。秋はモッチに怒ってしまうが…。 子どもたちの鋭い観察眼、柔らかい心、前に向かう力…さりげなく力強い物語。

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2021/03/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ささいな出来事をきっかけに離れていく秋とモッチ。再び心を通わせるまでを描いている物語。章ごとに文字が変わり、それぞれの目線で書かれている。こういう作品好きです。

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