蜜蜂と蜂蜜の秘密を探る! の商品レビュー
「蜜蜂と蜂蜜の秘密を探る!」 竹内実著 北隆館 蜜蜂の種類は世界で9種類 ・クロコミツバチ ・コミツバチ ・オオミツバチ ・セイヨウミツバチ ・サバミツバチ ・ヒマヤラオオミツバチ ・クロオビミツバチ ・トウヨウミツバチ ・キナバルヤマミツバチ 蜜蜂の針は逆...
「蜜蜂と蜂蜜の秘密を探る!」 竹内実著 北隆館 蜜蜂の種類は世界で9種類 ・クロコミツバチ ・コミツバチ ・オオミツバチ ・セイヨウミツバチ ・サバミツバチ ・ヒマヤラオオミツバチ ・クロオビミツバチ ・トウヨウミツバチ ・キナバルヤマミツバチ 蜜蜂の針は逆棘(かえり)と呼ばれてるとげが付いているので、一旦刺さると刺さったままで抜けません。他の蜂は逆棘が付いていないので何回でも刺せます。刺すのは雌蜂だけで、雄蜂は刺しません。雌鉢は女王蜂を守るために外敵を刺します。蜜蜂の場合は逆棘が付いていて、針を抜くと蜂の内臓ごと抜けてしまうので、蜂は死んでしまいます。蜜蜂は死んで女王蜂を守ります。蜂の一刺しというのは、蜜蜂が刺すことをいいます。ところが、アシナガ蜂やスズメ蜂は逆棘が付いていないので、何回でも刺すことができます。そこが蜜蜂と違うところです。 蜂蜜が植物の花の蜜腺から花蜜を吸い、蜜胃(蜜嚢)に蓄えて、この密胃がいっぱいになると蜜蜂は巣へ戻ってきます。外に蜜を摂りにいく働き蜂が、外勤蜂です。一方で巣の中にいる蜂がいます。この蜂を内勤蜂といいます。戻ってきた外勤蜂から口移しで花蜜をもらい、巣の壁にこの花蜜を貼り付けます。そして翅で風を起こして水分を飛ばします。この蜂が内勤蜂の貯蜜係でう。外勤蜂と内勤蜂は全て雌です。蜜蜂が花蜜を口移しする時、蜜蜂の唾液には、転化酵素であるインベルターゼという酵素が含まれています。この酵素が花蜜の中に混ぜられます。この酵素はショ糖を分解します。ショ糖(砂糖)は、スクロースの音です。砂糖は果糖Z(フルクトース)とブドウ糖(クルコース)からなるニ糖です。これがインベルターゼによって分解されると、ブドウ糖と果糖に分解されましう。ですから、蜂蜜にはショ糖はほとんど含まれていません。甘い成分はブドウ糖と果糖の単糖です。そして翅を動かして水分をさらに飛ばし、薄い蓋をします。蜜蓋ができたら蜂蜜になります。この時に糖分が80%以上、水分が20%以下ですが、日本養蜂協会が出しているのは水分22%以下です。日本国産の蜂蜜は糖分が78%でも蜂蜜になります。 プロポリス 蜂蜜以外の蜜蜂の産物にプロポリスがあります。主に木の樹液と蜜蜂の分泌する唾液の酵素が混ざりあってできる物質で、蜂ヤニともいいます。このプロポリスは、蜂の巣に塗りつけられています。抗菌作用が非常に強いので、外部からの細菌やウィルスなどが侵入するのを防いでいます。巣自体はほとんど蝋で作られていますが、プロポリスは巣と巣の間の接着剤としても使われています。プロポリスは、樹脂が55%、ワックスが30%、油性物質10%、花粉で構成され、ほとんどが樹脂製のものです。ですから水には溶けません。プロポリスは、抗菌、殺菌作用が非常に強い物質なので、糖分はほとんど含まれません。 ロイヤルゼリー 蜜蜂の産物にロイヤルゼリーがあります。ロイヤルゼリーは働き蜂の体内の唾液腺で合成され、上顎と下顎の咽頭線や大し腺から分泌される物質で、女王バチとなる幼虫や成虫となった女王蜂の餌になります。乳白色のクリーム状での物質で、女王蜂のための特別食は、女王蜂の王をとって王乳とも呼ばれます。成分はほとんどタンパク質と脂質です。果糖やブドウ糖などの蜂蜜成分は、ほとんど含まれていません。ロイヤルゼリーも水に不溶です。 蜂蜜の主な成分 花蜜は糖分(ショ糖):約20%、水分80% ↓ 蜜蜂の唾液に含まれる酵素(インベルターゼ)により、ショ糖がブドウ糖と果糖に分解され、 濃縮されたはちみつとなる。 ↓ 蜂蜜は糖分:約80%、水分:約20%、他にビタミン、ミネラル、タンパク質、アミノ酸、有機酸など。 蜂蜜と健康 特にマヌカハニーでは抗菌物質(メチルグリオキサール:MGO)を多く含んでおり抗菌作用が強いです。また、抗ウィルス作用も報告されています。蜂蜜は糖分が80%以上あるので浸透圧が高いため細菌などが生きることはできません。しかし、萌芽菌は萌芽があるので蜂蜜の中で生きることができます。そのため、胃腸環境がまだ整っていない乳幼児では萌芽菌に感染する可能性があるため、厚生労働省から摂取しないよう注意喚起がされています。
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