テナント の商品レビュー
ニューヨークの廃墟アパートで小説を書くユダヤ系主人公レサーと突然同じフロアーに現れる小説家志望の黒人ウィリーが対立するという筋書きにひかれてすぐに図書館で借りてきました。1970年に出版された小説ですがまったく古い感じがありません、ですがタイプライターが使用されていることが悲劇に...
ニューヨークの廃墟アパートで小説を書くユダヤ系主人公レサーと突然同じフロアーに現れる小説家志望の黒人ウィリーが対立するという筋書きにひかれてすぐに図書館で借りてきました。1970年に出版された小説ですがまったく古い感じがありません、ですがタイプライターが使用されていることが悲劇に繋がっていきます。 最初はお互いの小説の内容や執筆の進み具合で張り合う感じですが、人種の違いもあってことごとく衝突して最後の悲劇になります。その悲劇でレサーは小説を書くのをやめずに書き続けるところから、完成するのが恐ろしかったのではと思ってしまいます。
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文学ラジオ空飛び猫たち第72回紹介本 https://anchor.fm/lajv6cf1ikg/episodes/72-e1fl3cq 個人的には読書するときに使うエネルギーがあるとしたら、それを空にされるようなシーンが多かった。展開と表現がいいので、たぶん脳が処理するのに...
文学ラジオ空飛び猫たち第72回紹介本 https://anchor.fm/lajv6cf1ikg/episodes/72-e1fl3cq 個人的には読書するときに使うエネルギーがあるとしたら、それを空にされるようなシーンが多かった。展開と表現がいいので、たぶん脳が処理するのに負荷がかかったんだと思う。心地良い疲労感の残る読書体験でした。 まず、絶対読んでもらいたいのが小説を書いたことがある人。必ず刺さると思う。1971年に出版されたとは思えないくらい古びてない一冊。
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初読だが、ここまで壊れているの? 黒人対ユダヤ人これでいいのか??? なんで引っ張り合いするかな。
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前に二冊位読んでいて、鬱々感溢れるユダヤ文学だけど、他の人達の書く感じとは違うなーと思ってたけど、この作品は、自分の抱えていたマラマッドっぽさを崩壊するような作品だった。なんとスヌープ主演にて映画化。書かれた時代が七十年代で、社会的に黒人が発言しだし、社会的に話題になっていて、マ...
前に二冊位読んでいて、鬱々感溢れるユダヤ文学だけど、他の人達の書く感じとは違うなーと思ってたけど、この作品は、自分の抱えていたマラマッドっぽさを崩壊するような作品だった。なんとスヌープ主演にて映画化。書かれた時代が七十年代で、社会的に黒人が発言しだし、社会的に話題になっていて、マイノリティである作者の心情にヒットしたようだが、後書きのような、ユダヤ対黒人的な描写は特にかんじられなかったが。なんというか、軽い本。
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軽いトーンでポップなやりとりが楽しい場面もありながら、あんまりな結末だと私は思った。 ちょっとユーモラスでちょっと寓話みたいなところが好きなマラマッドの短篇の、あの感じとは違う。
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