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創るためのAI の商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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2023/09/14

現在は生成系AIなどの発達で、変に敵対視する人が増えた気がする。また、これを使いこなす人とそうでない人でのデジタル格差も生まれている。この本はそういったことではなく、AIの創造性にフォーカスした本である。悪く言えば、普通に生きる人には関係がないともいえる。芸術は娯楽だ。なくても生...

現在は生成系AIなどの発達で、変に敵対視する人が増えた気がする。また、これを使いこなす人とそうでない人でのデジタル格差も生まれている。この本はそういったことではなく、AIの創造性にフォーカスした本である。悪く言えば、普通に生きる人には関係がないともいえる。芸術は娯楽だ。なくても生きていける。 AIを創るために主体として置くのではなく、あえて間違いを起こさせることで、驚きを与えるのだ。基本的に筆者はこのスタイルを貫いている。着眼点が新しい、読んだことのないタイプの本。

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2023/06/08

AIを通して考える創造性の話。 ChatGPTを始め、最近何かと話題の生成系AIの本質をついた内容だと思った。AIが生成した「誤り」を「間違えるから使えない」と一蹴するのではなく、AIの「過ち」から人間が取捨選択して新しい価値基準として取り入れていけば、人間の創造性を拡張すること...

AIを通して考える創造性の話。 ChatGPTを始め、最近何かと話題の生成系AIの本質をついた内容だと思った。AIが生成した「誤り」を「間違えるから使えない」と一蹴するのではなく、AIの「過ち」から人間が取捨選択して新しい価値基準として取り入れていけば、人間の創造性を拡張することができる。 今後はAIが生成したものに対して、何かしらの価値基準や指針、経験に基づいて判断できる人が成長・成功するのでしょう。果たして、自分は取捨選択の判断ができるような価値基準や指針を持っているのか…

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2022/09/17

現状、AIと芸術(主に絵画・音楽)についてこれ以上議論する内容が思いつかないぐらい決定的な良書だと感じた。素晴らしい。

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2021/07/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 世界初のプログラマが「詞」を理解するアーティストであったように、AIを使った創造に関する研究者がDJなどを自分で行うアーティストというところが本書を象徴している。  ①AI(人工知能)に対する世間の誤解、②クラブ音楽やその周辺に関するテクノロジーから見た視座、③絵を描く等のヒトの創造と機械によるものの対比が分かる。  とても乱暴に総括すると、AI技術が発展し人の能力を超える点「シンギュラリティ」により仕事が奪われるということが言われておりコンピュータには「創造性」がないのだから「アート思考」が大事だという風潮があるように思われる。個人的には全く逆だと思っている。創造と言われる活動の多くがディープラーニング等が得意にしている似ているものを探すことと異なる点を分別することにほかならないからである。ある意味のエラーとして発生したイレギュラーに対して意味を見つけることがアーティストの役割だと思う。  このことから分かるのはアーティストの一部は積極的にこの技術を活用し、より効率的にこれまで見たことがないものを生成(創造)することになるのだと思う。本書はそこに至る歴史について工学的な検知と各芸術に関する知見を組み合わせて編まれた優れた作品だ。  大量の過去の知見や実験等から得られた情報から一つのインサイトとして結晶化するのが研究だとすると、知識や論理的な思考はもちろんだがアーティスト的な才能によりうまく切り取っていくという行為が大事ということが改めて分かる。それを言語化しているとい意味で本書は貴重である。

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2021/06/27

とても面白かったです。私自身はAIに対して楽観も悲観も持ち合わせていますが、少し楽観的に使おうかなという気分が強くなる本でした。本書自体はアートとAIの交差点という趣ですが、おそらくそれに限りません。研究の世界も類似点はたくさんあり、一線で戦うというのは新しいテクノロジーとうまく...

とても面白かったです。私自身はAIに対して楽観も悲観も持ち合わせていますが、少し楽観的に使おうかなという気分が強くなる本でした。本書自体はアートとAIの交差点という趣ですが、おそらくそれに限りません。研究の世界も類似点はたくさんあり、一線で戦うというのは新しいテクノロジーとうまく付き合うということなのかもしれない、と感じました。

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2021/04/26

AIと創作の関係性を考えた本。 マーガレット・ボーデンの創造の種類が紹介。結合的創造性(例:カレーうどん)、探索的創造性(組み合わせの総体から作り出す)、変革的創造性(例:ピカソの絵みたいな概念的な変化)。このうち変革的創造性はAIには難しい。 人類初のプログラマーであるエイダ・...

AIと創作の関係性を考えた本。 マーガレット・ボーデンの創造の種類が紹介。結合的創造性(例:カレーうどん)、探索的創造性(組み合わせの総体から作り出す)、変革的創造性(例:ピカソの絵みたいな概念的な変化)。このうち変革的創造性はAIには難しい。 人類初のプログラマーであるエイダ・ラブレス、画家にしてプログラムに興味を持って新しい道を切り開いたハロルド・コーエン、boomyという音楽生成サービスで100曲作っているアーティスト、AIとコラボしたフラメンコダンサーイスラエル・ガルバンなど面白い人物達が印象的だった。 AIに模倣させる、AIの間違いや予測不可能性を大切にする、AIの園芸家になる(育てる)、AIを誤用する以上の筆者が考える付き合い方も勉強になる。

Posted byブクログ

2021/03/03

著者の専門であるアートの観点からAI技術の発展と可能性が語られているが、そもそも人間はAIとどう付き合って行くべきかが問われていた。 また、作品の定義が曖昧になってくる未来において、今のようなアーティスト活動や権利の枠組みがどう変わってしまうのか考えさせられた。

Posted byブクログ