昭和遺産へ、巡礼1703景 の商品レビュー
若い人たちの間で、昭和レトロが人気になっている。昔からある喫茶店もその中の1つだ。建物や内装、メニューに今の時代にないものがあるからだ。 今回の本は、「47都道府県108スポットからノスタルジックな佇まいを」というコンセプトで、昭和レトロの世界を紹介している。 気...
若い人たちの間で、昭和レトロが人気になっている。昔からある喫茶店もその中の1つだ。建物や内装、メニューに今の時代にないものがあるからだ。 今回の本は、「47都道府県108スポットからノスタルジックな佇まいを」というコンセプトで、昭和レトロの世界を紹介している。 気になるのはやはり喫茶店だ。いろいろ取り上げているが、名古屋の喫茶店が気になった。名古屋の人は喫茶店が大好きで知られている。 「クッションとパーテーションの六角形が粋」という愛知県名古屋市にあるCOFFEE サン。巡礼日は2018年11月だ。創業は昭和39年で、内装は創業当時から変わっていない。 今のカフェには出せない雰囲気だな。 滋賀県彦根市にある「ペンダントライトの昭和空間に浸る」という喫茶パーラー 風月もいい雰囲気を醸し出している。 巡礼日は2018年11月で、老舗和菓子屋「凮月堂」の2階にある。ペンダントライトもきれいだが、ツタ模様に似たアイアンのフェンスも昭和の世界を物語る。 観光地に行くとあるものにロープウェイがある。昭和4年に運行した日本最古のロープウェイで、「機械遺産」に認定された、奈良県吉野郡にある吉野ロープウェイ。 巡礼日は2017年11月で、数ヵ月前にゴンドラが事故を起こして運休していた。しかし、2019年3月に、運転再開になったとある。 写真に写っている木造の駅舎は、運休中だったので寂しさを感じる。 ロープウェイでもう1つ、昭和35年製造で、関東最古で全国では2番目の古さを誇る埼玉県秩父郡にある宝登山(ほどさん)ロープウェイがある。 巡礼日は2012年6月で、著者は「キングオブ昭和遺産」と絶賛している。秩父三社の1つとして有名な宝登山神社がある。他は三峯神社と秩父神社だ。 山麓駅の内側を見ると鉄骨がむき出しになっている。迫力があると著者は述べている。さらに山頂レストハウスも、「高度経済成長期の雰囲気そのまま」とも述べている。昭和レトロを感じるにはぴったりの場所だ。ここのうどんはうまいそうだ。 巻末には全国昭和遺産巡礼1703スポット全リストが載っている。貴重な資料だ。
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今までに自分が見てきた景色、でも見落としていた。 まだ存在するなら再訪したい場所ばかりです。 景色を見る角度と、それを補うキャプション、自分の街歩きも視点を新たにしたいです。 そして、まだ現存するなら訪れてみたい場所として、リストに加えました。
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自分としては、子供の頃に見ていた風景というよりは、子供の頃に見ていたがすでに古かった風景、、という感じか。こういうのって、本でなければもう見られないようなものになってるのかと思うと切ない。 自分が携帯で撮った写真などで、ほんの10年ほど前の東京の風景を見ても、今とは違っていて、懐...
自分としては、子供の頃に見ていた風景というよりは、子供の頃に見ていたがすでに古かった風景、、という感じか。こういうのって、本でなければもう見られないようなものになってるのかと思うと切ない。 自分が携帯で撮った写真などで、ほんの10年ほど前の東京の風景を見ても、今とは違っていて、懐かしいと思うことがある。とくに、人間の見た目は、ちょっと年数が経つだけでもすごく古く見えておもしろい(まあこの本には人間は出てこないのだけれど)。今見ている風景も、古いなー、と思うことになるのは楽しみでもある。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
<目次> 略 <内容> こういうノスタルジック旅シリーズ好きなんです。著者は、ブログ「昭和スポット巡り」を連載しています。同趣味の編集者に勧められて、本の出版と相成ったようです。ブログでは1703景紹介されているようですが(例際は今の続くので、それを超えているでしょうが…)、その中から108スポットを抜粋紹介した本です。中には現役でないものを散見され、ネット検索すると「代々木会館」などは跡形もない(ここは、ショーケン、水谷豊の「傷だらけの天使」のロケ現場)。でも明らかに現役でなさそうなのに、現役だったり(最初の白老の「カに太郎」など)、面白い。著者のカテゴリーが広いので、スナック・居酒屋・喫茶店からモーテル(古い奴は「カーホテル」)まで。そういえば、廃線跡やケーブルカーもあったな…。1ページから多くても見開き2ページなので、さらっと読めます。いくつかは「行ってみたい」と思います。
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