B.LEAGUE誕生 の商品レビュー
スポーツライターの方が書かれているので、客観的かつ詳細に記されていて、当時の状況を垣間見ることが出来た。
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著者の綿密な取材によって執筆された日本バスケの国際舞台からの締め出しという極限の危機からの脱却と生存、成長の過程が生々しく読み応えがあった。Jリーグでの実績は承知しながらも、プロリーグの2リーグ併合という全く違うタスクを、当時は自分を含む多くの人がなぜ川淵さんなのかと訝ったがこの...
著者の綿密な取材によって執筆された日本バスケの国際舞台からの締め出しという極限の危機からの脱却と生存、成長の過程が生々しく読み応えがあった。Jリーグでの実績は承知しながらも、プロリーグの2リーグ併合という全く違うタスクを、当時は自分を含む多くの人がなぜ川淵さんなのかと訝ったがこの本を読んで納得できた。 「バスケ界には口を出す人は多かったけれど、実際に汗をかく人が少なかった」「会議は踊る、されど進まず」と書かれているように当時の澱んだ空気感が安易に想像でき、これをまとめて改革できるのは川淵さんにような外部から強烈なリーダーシップのある人だけなのだと思う。
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なぜ川淵なのか、何が出来るのかと不思議に思っていたが、ここまでの人物とは知らなかった。組織改編におけるリーダーと実務者に求められる働きがよく分かる、非常にアツいビジネス書。
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当時なぜに川渕?三谷?と不思議に思ってうまく行くか不安しかなかったのを思い出しました。こんな背景があったなら納得。 裏方、スタッフはどんな人?企業?が務めたのだろうか?ここに出せないさらに裏側が気になりますねー 映画にしても面白いぐらいの紆余曲折、どんでん返し、ちょっと迷子にな...
当時なぜに川渕?三谷?と不思議に思ってうまく行くか不安しかなかったのを思い出しました。こんな背景があったなら納得。 裏方、スタッフはどんな人?企業?が務めたのだろうか?ここに出せないさらに裏側が気になりますねー 映画にしても面白いぐらいの紆余曲折、どんでん返し、ちょっと迷子になるところもあったけど、開幕戦見にいった身としては自分もその一部のような感覚で読み込んでしまった。
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外から乗り込んできた改革者たちが成しえたことを「新参者」ライターが気兼ねなく書いたので、余計な配慮をせずストーレートに書けていると思う。それが優れている点。 一方で、「新参者」の弱みとして、旧勢力への取材は弱いのかなとも感じた。まあ仕方ないけど。 個人的に関心があったのはbj勢力...
外から乗り込んできた改革者たちが成しえたことを「新参者」ライターが気兼ねなく書いたので、余計な配慮をせずストーレートに書けていると思う。それが優れている点。 一方で、「新参者」の弱みとして、旧勢力への取材は弱いのかなとも感じた。まあ仕方ないけど。 個人的に関心があったのはbj勢力の幕引き、というか総括だったのだけど、そこは濁された印象。B.LEAGUEと人脈的には繋がっているので、古い話を蒸し返してそこを毀損し、せっかくのB.LEAGUEに水を差すのは避けたのだろうか。そういう意味では気兼ねがあるのかもしれない。
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日本バスケットのトップリーグの過去からB/LEAGUEまでの運営の歴史が詳細に書かれていて、どこでそんなに揉めたのかというのがよくわかった。B.LEAGUEが誕生したのもかなりの綱渡りで、奇跡といってもいい。 川淵三郎さんは、人の心を読むことに行動が伴っていて、どこに話をしたらい...
日本バスケットのトップリーグの過去からB/LEAGUEまでの運営の歴史が詳細に書かれていて、どこでそんなに揉めたのかというのがよくわかった。B.LEAGUEが誕生したのもかなりの綱渡りで、奇跡といってもいい。 川淵三郎さんは、人の心を読むことに行動が伴っていて、どこに話をしたらいいか、いつ話をしたらいいかがわかっている。直感なのか経験なのか。人たらしであることも重要。 誕生の舞台裏も詳細に書かれていて、緊張感が伝わってきた。ただ、本書で選手の声をもっと拾っても良かったんじゃないかとは思う。 47チームを3部に分ける検討や、リーグ加入の条件、経営状況への言及もあり、読み応えがあった。 JBL・NBLの運営は各自の立場をくんで、それはそれでうまく回っており、組織や試合の運営体制を変えるというのは大変だったのだなあと感じた。企業チームの選手が「社員の地位を捨ててプロ契約しろ」と言われても尻込みするのはわかる。トップ選手でなければ、かなりの大きな決断。 残った疑問として(私が読めていないだけかもしれないが)、FIBAがなぜ日本のガバナンス欠如を指摘したかという点。書いてはあるが、それが無いとなぜだめなのかがわからなかった。逆に、それがあれば2リーグあってもいいんじゃないか、とも思った。
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著者は「大河ドラマ」を書いたと言うが実際には新聞の「特集記事」のような書き方になっており、総力取材の熱意が感じられるものの、多彩な登場人物と劇的な展開にもかかわらずドラマとしての盛り上がりは欠ける。
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NBLとbjリーグが統一したBリーグの誕生までの話が書かれており様々な苦労があったのだと痛感できる内容だった。 Bリーグを作り上げて初年度から合計224万人の入場者を集めて、150億円の売上収入を上げたのは旧リーグ時代から含めて2倍以上になっているので、初年度から成果を出すのも...
NBLとbjリーグが統一したBリーグの誕生までの話が書かれており様々な苦労があったのだと痛感できる内容だった。 Bリーグを作り上げて初年度から合計224万人の入場者を集めて、150億円の売上収入を上げたのは旧リーグ時代から含めて2倍以上になっているので、初年度から成果を出すのも凄い事だと思う。
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日本バスケの夜明け 生存者バイアスがあるにせよ、Bリーグ創設に当時関わった色んな人に取材しているので、偏った事実ではなく歴史を多面的に学べる。 ■概要 Bリーグのようなプロ化がなぜできなかったのか、誰がどう揉めたのか、何をきっかけに解決に向かったのかがよく分かる。FIBAの外...
日本バスケの夜明け 生存者バイアスがあるにせよ、Bリーグ創設に当時関わった色んな人に取材しているので、偏った事実ではなく歴史を多面的に学べる。 ■概要 Bリーグのようなプロ化がなぜできなかったのか、誰がどう揉めたのか、何をきっかけに解決に向かったのかがよく分かる。FIBAの外圧と川淵さんのリーダーシップが全てなんだけれども、それまでの試みや頓挫してしまった顛末も知ることができ、光と闇の両方が垣間見える良書。 ■所感 協会とリーグのガバナンスの大切さを葦原さんの本で学びつつ、具体的な事象と顛末をこちらで補足。 当時の協会関係者だけでなく、企業チームの葛藤やBjクラブ(滋賀の創業者の坂井さんら)に取材してあるのが良い。さすがは大島さん、テキトーに感想を書くジャーナリストとは違うよね。 一方で、事実を明らかにするという点では★4〜5なんだけれども、事実を踏まえて取材者としてどう考えるかというポジションも示してくれると、より刺激的な内容になったかと。(ポジションが長いor論理がないとただの感想なんだけど…バランスの問題ですかね)大河ドラマというワードが登場するように、ドキュメンタリーとして読めば面白い本。
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本当によく取材されてる。噂と謎に包まれたバスケ界の長年の闇と光と、影で努力した人たちの焦燥と成果と、そしてビジネススキルの重要性を浮き彫りにした一冊。日本のスポーツ界の協会の体質は、ほぼ似たり寄ったりなのであろう…
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