チェーン・ポイズン 新装版 の商品レビュー
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いい意味で騙されました。 本当に表現の方法が上手く最後まで読まないと全体が見えないような小説でした。 この本は何もかも疲れ切った二人を交互に表しながら、生に取り憑かれるか、また死に取り憑かれるかを表現した作品でした。二人とも環境が一緒で行動した結果何に出会ったかがが後に重要となっていた気がします。 子供達は未来に、老人は先にある確実な死をうまく表現していて本当にどうでも良くなった時に何に出会うかでその人の考えが後ろに向くか前に向くかが決まるそんな事を暗に伝えているそんな作品でした。
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純粋におもしろい作品。 後半で自分の思い込みに気づき、読了後思わず最初に戻って読み返してしまった。
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序盤から終盤に至るまで悦子という女を追いかけていたけど、結局追いつけなかった。。 終盤までに展開がなくて最後のハネももう少し大きく欲しかった。
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菅田将暉さん山田孝之さんの「Dele」の原作者本多さん。 原作含めて本多さんの著書は数冊読んでいます。 惹かれる理由は、人間の感情の奥底に流れる「負」を描写していること。 また、その描写が動と静が織り交ざるがゆえ、素通りしづらいこと。 ーーーーーーーー 『チェーン・ポイズン』 ...
菅田将暉さん山田孝之さんの「Dele」の原作者本多さん。 原作含めて本多さんの著書は数冊読んでいます。 惹かれる理由は、人間の感情の奥底に流れる「負」を描写していること。 また、その描写が動と静が織り交ざるがゆえ、素通りしづらいこと。 ーーーーーーーー 『チェーン・ポイズン』 【登場人物に共通すること】 「死にたいかわからない。でもただ生きるのに疲れてしまった・・・。」 この感情を抱く人々たちです。 【物語】 30代半ばの女性が主人公です。 彼女は、仕事に疲れ、生きるに疲れ、仕事を辞めます。 そして、末期患者が最後のときを過ごすホスピスで働きます。 彼女はそこで一人の老人(元大学教授・植物学者)と出会います。 彼から教わったこと、それは毒性が強い植物の存在でした。 【登場人物の分かれ目】 毒性の強い毒を渡され、自ら飲んで命をたすひと。 または、逆に踏みとどまるひと。 その違いは「誰かと生きた言葉を交わしたかった」が暮らしのなかで叶えられたか?どうかでした・・・。 【読み終えて】 「ひとを傷つけるために吐き出される無機質な言葉」に疲れてしまった登場人物たち。 本多さんは、その一人一人の描写を淡々と描きます。 本多さんの感情・意見は、事件を追う記者が発する言葉に凝縮されているようにも思えます。 ただすれ違ったひとに「良い天気ですね」と会話、会釈するだけで世界はもう少し優しい光に恵まれるのかもしれません。
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生きる意味を見失った、三十代のOL。もう死にたい とポツリ呟いた彼女に 本気で死ぬ気なら、1年待ちませんか? そう声をかける人物がいた。 相手の話を聞き、半信半疑ながらもOLは1年後の死を決意し、そのゴールへ向けて生きていく。 週刊誌記者、原田はかつて自身が取材した突発性難聴に...
生きる意味を見失った、三十代のOL。もう死にたい とポツリ呟いた彼女に 本気で死ぬ気なら、1年待ちませんか? そう声をかける人物がいた。 相手の話を聞き、半信半疑ながらもOLは1年後の死を決意し、そのゴールへ向けて生きていく。 週刊誌記者、原田はかつて自身が取材した突発性難聴に襲われた天才バイオリニストと、悲惨な事件によって妻と幼い娘を失った男性がほぼ同時期に自殺したことを知る。 さらに同時期、平凡な三十代のOLもまた、同じ手段で自殺したことを知り、因果関係を調べ始める。 記者・原田と、1年後の死に向かって生きるOLの視点が交互に用いられて、ストーリーは進んでいきます。 本多氏の作品は、「真夜中の五分前」以来です。 その時は特に気付かなかったのですが、この方の感受性?感性?に一気に興味が湧きました。 作品の中で使われていた表現ですが、生と死の境目を、この方も真剣に覗いたことがあるのではないでしょうか。 そう思えるほどに、色々な立場で死と向き合う人の気持ちを書き上げていました。 衝動的な自殺に纏わる、その衝動までを描いた作品はいくつか目にしたことがありますが、死への準備を重ねる人のそれを描いたものは初めて。 その間、愛情や希望に触れ、生きることへの未練も生まれ、読者もそこで希望や安心を見いだすことができます。 自殺した三人の、その真相というか、カラクリ…はたまたトリックはちょっとリアリティに欠けるというか、現実には無理がない?というものなのでミステリーとしては、あと一歩ですが、 その分を補って余りある、表現力に満足です。 そうね、そういう死に方もありますね。
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どちらも似たような境遇の二人の女性。 2人とも死にたがっていた。 本当に自殺してしまった章子。 生きる道を選んだ悦子。 何がきっかけで人生変わるのか分からないものですね。
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あらすじすら知らない状態で読みました。 生と死はたぶんはっきりとした境目はなくて、いつの間にかあっちの世界に傾くのかもなと。 それはそんなに離れた距離でもなく、リアルな距離。
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仕事に疲れ自殺を決意したOLの元に『その自殺1年待ってくれませんか?』という取引が持ちかけられる? 一方で自分が取材した人達が服毒自殺を遂げた事で奇妙な共通点に気付き独自に取材を進める週刊誌の記者! 物語は一年後に自殺する元OLと、共通する謎の自殺を追う記者の物語が混ざり合う...
仕事に疲れ自殺を決意したOLの元に『その自殺1年待ってくれませんか?』という取引が持ちかけられる? 一方で自分が取材した人達が服毒自殺を遂げた事で奇妙な共通点に気付き独自に取材を進める週刊誌の記者! 物語は一年後に自殺する元OLと、共通する謎の自殺を追う記者の物語が混ざり合う・・・ 児童養護施設、死刑の問題、終末医療など取り上げる題材にも興味が湧く。 字の大きさが少し大きいので読むスピードが早く感じられる。(1日あれば読破可能) いろんな気持ちにさせられる一冊です。
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「その自殺、一年待ちませんか?」 謎のスーツの人物からの言葉を胸に 生きる自殺志願者の女性と たて続いた毒物自殺の関連性を取材する記者 視点が変わりながら進むお話 いやー、そういうことかー。 となる結末で、冒頭からイメージしてた景色がガラッと変わった。
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ある意味で騙された!そういうことか!というどんでん返しはある。 でもスッキリした騙され方ではなく、ん?どういうこと?じゃあこれまでの話はなんだったの?とページ読み返してやっと納得する感じ。 自殺なんて考えたことないけど、死ぬ人、思い止まる人の境界はこんな感じなのかー、と。
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