珈琲屋の人々 どん底の女神 の商品レビュー
悩みの持つ者達が、自分の居場所が不安定で、落ち着けるそんな場所が、「珈琲屋」。 店の主人は、立ち退きに、違法な手を使った者を誤って殺害したという設定で、描かれている。 7つの話からなる。 ここの店に立ち寄る人達が、友人や家族のように寄り添い、心に陰を落としている者の背中を 押し...
悩みの持つ者達が、自分の居場所が不安定で、落ち着けるそんな場所が、「珈琲屋」。 店の主人は、立ち退きに、違法な手を使った者を誤って殺害したという設定で、描かれている。 7つの話からなる。 ここの店に立ち寄る人達が、友人や家族のように寄り添い、心に陰を落としている者の背中を 押している。 最初から、元ホテルマンで、リストラに遭い、妻と離婚で、無気力状態で、社会から転落してしまった男と、死にかけた犬との登場である。 極貧生活なのに、至福の時間をこの珈琲屋のコーヒーで、寛ぐ。 お恵みさえ拒否で、自分の信念で、浮浪生活をしている。 これが、正しいのかどうかわからないけど…… イジメ、躁鬱障害、ニートの青年、旦那様の浮気?に悩む妻、半グレに付きまとわれる受験生。 登場人物が、この珈琲屋の店長以上に、足搔き、苦しみ、もがいているのだけと、読んでいて、そんな自分の立場で、この店長の殺人者を頼りながらも、最初に訪れる時は、自分は、殺人者よりマシな立場にいるという受け入れ方をしたいがためにコーヒーを飲みに来ている。 店長自身ももがいているのだけど、何故か、殺人者であるということ,大ぴらに宣伝しているようにも聞こえる。 最後の半グレの男に騙された受験生、大麻栽培までしていたら、警察に通報するのが、当然であろう。 自分から通報する!ということで、納得したけど、…… 最後になって、川に流された犬のイルが、3カ月行方不明の後、戻って来た事で、暗い雰囲気が、明るくなって、話が終わる。
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行介は冬子の気持ちが痛いほどわかる。罪を犯した行介は冬子の心の思いに答えることができず、いつかは氷が溶けるように成ると良い。そして行介のいった「何かを得ると言う事は、何かを失う。逆に何かを失うと言う事は何かを得ること」と言った言葉が自分の心にいつまでも残って居る、島木と冬子は亮介...
行介は冬子の気持ちが痛いほどわかる。罪を犯した行介は冬子の心の思いに答えることができず、いつかは氷が溶けるように成ると良い。そして行介のいった「何かを得ると言う事は、何かを失う。逆に何かを失うと言う事は何かを得ること」と言った言葉が自分の心にいつまでも残って居る、島木と冬子は亮介にとって大切な2人である、友たくさんいらない。少なくてもいいから、心から話し合え信頼する友は居た方がいい。
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人殺しの男が営業する珈琲屋での店主、行介と幼なじみの冬子と島木を中心に展開する連絡短編。 先の4作同様ストーリーにいつもの筋書きである、行き詰まった人が人を殺した男がの店に興味を示して来店する、「あついですから」と差し出す旨い珈琲、そして店主に事情を明かす流れが自分にはとても心地...
人殺しの男が営業する珈琲屋での店主、行介と幼なじみの冬子と島木を中心に展開する連絡短編。 先の4作同様ストーリーにいつもの筋書きである、行き詰まった人が人を殺した男がの店に興味を示して来店する、「あついですから」と差し出す旨い珈琲、そして店主に事情を明かす流れが自分にはとても心地よい。その先は読者に想像させる結末があるのもかえって印象的でアリだと思う。長く続いてほしいシリーズの一つです。
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単に同じ店に集まるマスター、常連さん達の人間関係、人間模様。 人を思いやる気持ちに共感、感動を覚える本。
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人生に疲れた人たちが、何かを求めて殺人犯である店主の顔を見にやってくる珈琲屋。 そこで得られる答えは、決して安直なハッピーエンドではないけれど、寄り添ってくれる人がいれば何とか生きてゆけるという厳しくも優しい物語。 久しぶりにこのシリーズを読んでみたけど、やっぱり読後感はじんわり...
人生に疲れた人たちが、何かを求めて殺人犯である店主の顔を見にやってくる珈琲屋。 そこで得られる答えは、決して安直なハッピーエンドではないけれど、寄り添ってくれる人がいれば何とか生きてゆけるという厳しくも優しい物語。 久しぶりにこのシリーズを読んでみたけど、やっぱり読後感はじんわりくる。
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2年間なんだね、しかも4冊って、どれだけ人殺しの行介に会いに人が来たのか。みんな心に闇を持ってどうしてら良いのか解決策がなくて、常に同じ態度で接する行介は浩然の気を養うだよ。悩みが無くなると珈琲の熱さと美味しいものと身に染みる。なんだか行介の自分なんだよという気持ちが珈琲に伝わっ...
2年間なんだね、しかも4冊って、どれだけ人殺しの行介に会いに人が来たのか。みんな心に闇を持ってどうしてら良いのか解決策がなくて、常に同じ態度で接する行介は浩然の気を養うだよ。悩みが無くなると珈琲の熱さと美味しいものと身に染みる。なんだか行介の自分なんだよという気持ちが珈琲に伝わったのかな。話の途中で鬱が深くなり罪は嫌いだと言った回は終わり方が切ないです、もっと続く思うたら終わりって。最後に米倉さんの犬のリクが戻ってくるのが最高だった。大岡さばきの様にみんな丸くなった。まだまだ続く珈琲屋の人々は待ち遠しい
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
久しぶりにおもしろくない本を読んだ。 読書に合う合わないはあるのはわかっており、これが自分に合わない本だったとは言っても、それにしてもなんか出来が良いようには思えなかった。 個人情報を根掘り葉掘り聞いてくる常連、それをおかしいとも思わずホイホイ話す客、殺人の罪を犯したという珈琲屋のマスターに、「それなら好きなこと聞いていいと思って」とかでやってくる客… どいつもこいつもサイコパスか?少なくとも誰も本当に人の心を持っているようには思えなかった。最悪、コーヒーが美味い相談所とかならともかく、珈琲屋だぞ…?普通の客もいる中、みんな知ってるからと言って店主の殺人の過去をホイホイ話しはじめて、「客は唖然としていた」みたいなこと書かれてたけど、そりゃするよ。いっそ途中で帰るレベルだよ。 珈琲屋のマスターが毎回毎回「熱いですよ」と言ってコーヒーをサーブするのは口癖だとして最後には慣れてきたが、受け取る客もどれも同じような「本当に熱い!…でも、とても美味しい」という紋切り型のセリフしか吐かないし… シリーズの最初から読んでたらまだキャラクターとかに慣れ親しめていったのかもしれないけど、別に続きものというわけでもなく短編集という形でこの入り込めなさはすごい。 特に最終話でいいアイデアを思いついた、これなら問題解決だ!とか言ってるのにどういうアイデアだったかもわからないまま、店主が悪漢を絞め落とし、ついでに行方不明だった犬が戻ってきてめでたしめでたし… えっ?思わずちょっと前から読み直してしまったが、わからなかった。 子供も大人もみんな芝居がかったそれっぽいセリフを喋り続けて、できの悪いドラマを見ている気分だった。 というか、店主がアルコールランプで手を焼くという苦行をしているような店に絶対入りたくないんだが…
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最後の話はこれまでと毛色の違う話。悲観的な結末を予想していたが希望のある終わり方だった。としてはアイスコーヒー出たのも初めてかも。
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'23年5月25日Amazon Audibleで、聴き終えました。シリーズ、4作目。 感想としては…前作よりは、落ち着いて聴けたかな、と思います。変わらず、ほのぼのとしたラスト、好きです。 機会があったら、ドラマも観てみたいです。
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ちょっとずつ男女間の書き方が昭和初期から抜け出てきてて、読みやすくなっている。が、しかしまだまだ昭和中期頃。 作者の年齢(70代)から価値観のアップデートってかなりハードな問題なのでは。それで、ここまで出来たんだから、それはそれですごいことかも。
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