地図づくりの現在形 の商品レビュー
昔も今も地図には大変お世話になっております。近代的測量が進み用途に応じた地図が作られ、紙からデジタルの時代へ。テクノロジー進化は地図作成者の意図をどのように表現していくだろう。
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現代ほど手軽に人が地図を使っている時代 はないと思われます。 しかも持ち歩く必要もありません。 では、その地図はどうやって作られている のでしょうか。 日本では伊能忠敬氏が「実測」して作った 地図が始まりと言われていますが、そこか らどのような歴史を経て現代の地図へ進化 し...
現代ほど手軽に人が地図を使っている時代 はないと思われます。 しかも持ち歩く必要もありません。 では、その地図はどうやって作られている のでしょうか。 日本では伊能忠敬氏が「実測」して作った 地図が始まりと言われていますが、そこか らどのような歴史を経て現代の地図へ進化 したのでしょうか。 そんな地図の変遷を学べる一冊です。
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国土地理院にいた技術者が国土地理院の地図作成の歴史から現在の地理院地図の使い方まで、地形図に関するあれこれを網羅的に書いた本です。講談社メチエなのでもう少し固めな内容なのかと持っていたのですが、現代新書かブルーバックスに入れても良い柔らかさ、というか新書にしていろんな人に読んでも...
国土地理院にいた技術者が国土地理院の地図作成の歴史から現在の地理院地図の使い方まで、地形図に関するあれこれを網羅的に書いた本です。講談社メチエなのでもう少し固めな内容なのかと持っていたのですが、現代新書かブルーバックスに入れても良い柔らかさ、というか新書にしていろんな人に読んでもらいたい本です。地形図の作成方法をこれだけ丁寧に説明した本は他にないと思うので、参考になりました。
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いや、面白かった。 そもそも地図とは何か。 25000分の1の日本全国地図が、平成も後半になってやっと完成したってのも驚く。 昔は本当に職人芸だったんだ。 そういや、最近本屋でもあのでかい地図のコーナーを見ることが少なくなった。 地理院地図が見れるアプリ落としちゃったよ。
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日本の地図づくり創世記のダイナミズムを感じることができる良本である。Web地図で見られるように、先端技術を使って割りと容易に地図制作できるイメージがあったが、考えが180度変わった。温故知新 - 地図制作に興味がある方は是非とも。
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とても勉強になる良本。 国土地理院に40年奉職した技術者が著者なだけあって,地図の基本はもちろん,明治以来のアナログ(三角点/三角測量・水準点/水準測量)から近年のデジタル(電子基準点/GNSS測量・測地VLBI観測・航空レーザ測量)という地図作りの変遷が実感を込めて語られる。図...
とても勉強になる良本。 国土地理院に40年奉職した技術者が著者なだけあって,地図の基本はもちろん,明治以来のアナログ(三角点/三角測量・水準点/水準測量)から近年のデジタル(電子基準点/GNSS測量・測地VLBI観測・航空レーザ測量)という地図作りの変遷が実感を込めて語られる。図版も多用していて大変分かりやすい。 例えばこのオルソ画像(オルソはたぶんオーソゴナルの略)。 航空写真では飛行機の真下以外の(高さのある)物は倒れ込んで写ってしまうので,地図として使うには撮影後に修正する必要がある。国土地理院が公開する空中写真ではこの正射変換を必ずやっているそう。 https://www.gsi.go.jp/gazochosa/gazochosa40002.html 一方Google Mapの航空写真は地図なのに正射変換をやってないのかも。手軽で使い勝手が良いからって多用されてるけど,利用者侮られているのでは…? https://twitter.com/Polyhedrondiary/status/1371589741620064256?s=19
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図書館には新しい本もあるのだ。 地図の作られ方の今昔、測量技術の歴史。 人の営み、大地の動きで地形は変わり、地図は刷新を余儀なくされる。 最近の技術、SAR干渉など新しい技術の登場で、より自分たちの住む地球、街のことがわかるようになる。 地理院のHPで地形分類図は調べたい。 今...
図書館には新しい本もあるのだ。 地図の作られ方の今昔、測量技術の歴史。 人の営み、大地の動きで地形は変わり、地図は刷新を余儀なくされる。 最近の技術、SAR干渉など新しい技術の登場で、より自分たちの住む地球、街のことがわかるようになる。 地理院のHPで地形分類図は調べたい。 今いる場所にどんなリスクがあって、災害があった際には、冷静な判断ができるように。
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GoogleMapとか、スマホのナビ機能など知らず知らずのうちに日常的に地図に関わるサービスの提供を受けている私たち。その地図の進化についてまとめられた国土地理院元職員の著書による1冊です。 知っているようで知らない情報満載でした。いくつか例を挙げます。 1)高校生ぐらいでよく地...
GoogleMapとか、スマホのナビ機能など知らず知らずのうちに日常的に地図に関わるサービスの提供を受けている私たち。その地図の進化についてまとめられた国土地理院元職員の著書による1冊です。 知っているようで知らない情報満載でした。いくつか例を挙げます。 1)高校生ぐらいでよく地理の授業で触れた国土地理院による2万5千分の1,あるいは5万分の1の地形図の作成に関わる部分です。地図の元データは高精度デジタルカメラの写真測量や、測量基点の制度はGPSなどの技術革新があるものの、最終的に「地図」として完成させるには「総描」という作業が必要になります。例えば、市街地の1車線道路は道幅5m程度ですが、これを2万5千分の1の縮尺通りにすると0.2㎜になってしまい、判読ができなくなるので0.4㎜で描く規則があったり、この規則通りで道幅を広げると道路沿いの建物と干渉してしまうので、「道路沿いに建物がある」という事実を優先するために建物を少しずらして描く、などの微妙な”職人技”が存在します。 2)2万5千分の1地形図が、日本の国土を全て網羅できたのは、航空写真が使えない北方領土の部分を人工衛星データなどを駆使して作成された2014年でした(こんなに最近だったんですね!)、 3)球面体の地球を平面の地図に投影するにはいろいろな投影法があって、様々な図法がある(メルカトル図法、正距方位図法、などなど)ということは中学地理の授業の初期に触れる内容ですが、国土地理院の地形図はメルカトル図法が用いられています。 昨今防災の観点から注目されているハザードマップの読み方、技術革新という意味で地図データのデジタル化などの内容も紹介され、さらに国土地理院のHPの使い方などにも触れられ、著者の”地図愛”があふれる内容でした(国土地理院のHPはすごく面白いです。過去の航空写真を見ることができて、自分が育った地域の変化などもリアルに見ることができます)。個人的にはもう少し、地図作りに関する記述のボリュームが多いほうが良かったのにな、という印象です。
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知らないことが書いてあってもなるほどそうなんだぁ〜とはならず、はいわかかりました、という感想しか出てこないです。
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国土地理院のホームページ(HP)のことが、たくさん書いてあります。「地理院地図」というHPがあり、しかもこんなに充実しているとは知らなかった。色刷りの図面のページが多くて、楽しく、便利な本です。
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