いつだって本と一緒 の商品レビュー

岩橋淳(著者)

2021/03/22

盛岡の２つの書店で店長を務めた著者が、地元紙に14年間書き続けた青少年への読書案内。紹介される273冊の本はジャンルレスで、その本に対する思い入れも伝わってくる。その情熱と文体の軽やかさで楽しく読んだ。

以下は個人的なこと。

私自身も２つの書店に通い、イベントに参加したり本を買うたびに挨拶をして馴染みがあったので、病による退職と早すぎる逝去にはショックを受けた。また、本に関わる仕事をしながらも、近年は若者に本を手渡す難しさを感じ悩むことがある。そんな時だからこそ、話を聞きたいとこの本を読み終わって、著者の不在を重く感じたのであった。