魔法 の商品レビュー
古代から受け継がれてきた魔術とその周辺を、客観的に記述している。頭から否定するのではなく、読者に向かって、神秘な世界を紹介するスタンス。
Posted by
最高なんじゃないでしょうか。 色々面白かったけど、錬金術の章は特に良い。 パラケルスス関連の本読み漁らないと…
Posted by
「魔法」に関わる歴史や人物などを項目ごとにまとめられた本。 モノクロだがイラストも豊富。 現代の知識ではあり得ない魔法だが、作者は否定すること無く淡々と記述しているため、魔法が存在するのではないかと思わせてくれる。
Posted by
備忘録的な感想。錬金術、悪魔、魔法の章が個人的に面白かった。悪魔像の変遷から、人間の善悪に対する考えや想像が感じられて面白い。私はグノーシス派や新プラトン派などの知識がないままあたったので、本書だけでは理解しづらい部分もあった。参考文献にもあたりたい。
Posted by
タイトルは『魔法』だが、古代宗教、哲学思想、錬金術、魔術、占いなど広く神秘主義について、全体的にまとめられた本。オカルトを楽しむよりは科学的に考察していて、魔術師の言い分をそのまま説明する文章にも冷ややかさが覗える。 挿絵というか図版が多く、また色や図像の解説はアーティストである...
タイトルは『魔法』だが、古代宗教、哲学思想、錬金術、魔術、占いなど広く神秘主義について、全体的にまとめられた本。オカルトを楽しむよりは科学的に考察していて、魔術師の言い分をそのまま説明する文章にも冷ややかさが覗える。 挿絵というか図版が多く、また色や図像の解説はアーティストである著者ならではの詳しさと愉しさだろう。 一般読者向けではあるが、文章は思ったより読みにくく感じる。シンプルに見えて、前後と併せて読み直しても結局この記述は肯定なのか否定なのかよくわからない、みたいなことが多い。もとの文章の構成と、あとはなるべく原文に忠実に翻訳された結果だと思われる。 参考文献は原著のものではなく、人文書院版の翻訳時に日本語であたれる文献を集めたとのことで、これは『一般読者向け』という原著者の目的に沿った素晴らしいアップデートだ。人文書院版の1991年から30年経ちさすがに入手困難なものもあると思われるが、文庫などで他社から再版されているものも多いので、気になるものは探してみようと思う。
Posted by
- 1