大砲とスタンプ(9) の商品レビュー
速水螺旋人特有な世界観を巡る戦物語のラスト。 この作者の戦争感ならこのラストも当然予測するべきだったし、それを希望的観測のみで期待してた自分をぶん殴りたい。 戦争の裏、まさに「書類との戦い」という軍事マニアしかわからない着眼点からスタートした作品としても、素晴らしいかった。
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戦争の終わりは撤退戦の始まりだった。 「紙の兵隊」と揶揄された兵站軍がしんがりを務める。 グダグダの戦争が終わったのに、もう少しで故郷に帰れたのに、死ぬのかここで~。 理不尽、やるせない、無情だ…。 それでも、生き残った人々の営みは続いて行く。 マルチナはもともと有能な上に逞ましく成長してしまったので、その後の人生も上手くやっているだろうと想像してる。
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最終巻。どこか憎めない登場人物たちの兵站を扱った珍しい戦争物語。最後は大団円にならない切なさを残すのが、戦争を背景とした作者の矜持か。
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膠着した戦争をひっくり返す革命と、それに伴うドサクサで、状況激変。 最後に主人公と仲間が見せ場を作って、盛り上げて、上手く終わって拍手。 いっぱい人が死ぬのは悲しい。
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久しぶりに単行本が出たと思ったら、これにて完結。 ラストはなかなか壮絶な展開に。あまり日の目を見ることの少ない兵站を題材にした異色の戦争漫画だったから終わってしまうのは惜しいけど、戦争漫画としてこれ以上ないぐらいの決着だったし大満足。
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そうか、10年もやってたんだなぉ。 大団円。って、訳にはならなかったケドさ、ちゃんと終わった。 靴ずれ戦線 -魔女ワーシェンカの戦争-と、同様、悲しい終わりも含むが、それが戦争なんだろうなぁ。タダじゃ終わらない最終展開だったわ。
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