復興のための記憶論 の商品レビュー
卒論のトピックを決めるために読んだ本だが、シンプルに読み物としておもしろかった。 本書では、人間の感情面での復興に焦点を当て、写真返却という活動によって、写真の言葉にできない生々しさを活用し、人々の思い出の復興をしていこうというものだ。 震災の記録を継承していく際に、まず思い浮か...
卒論のトピックを決めるために読んだ本だが、シンプルに読み物としておもしろかった。 本書では、人間の感情面での復興に焦点を当て、写真返却という活動によって、写真の言葉にできない生々しさを活用し、人々の思い出の復興をしていこうというものだ。 震災の記録を継承していく際に、まず思い浮かぶのは、アーカイブによる記録や被災者による語りがある。本書では、そうした言語化や記録をすることによって生じる表現できない空白の部分があることに着目し、それらの手法のみに依存することの危険性を示している。
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すべてを「オープン」にすることではなく、 「秘密」があるからこそ、私たちの「生」になる。 つねに何かに「突き進む」のではなく、 適当に「何となくいる」からこそ、私たちの「生」になる。 復興を対象にした議論ではあるけれど、 日常の生き方を逆照射もする。 本書の議論に刺激を受け...
すべてを「オープン」にすることではなく、 「秘密」があるからこそ、私たちの「生」になる。 つねに何かに「突き進む」のではなく、 適当に「何となくいる」からこそ、私たちの「生」になる。 復興を対象にした議論ではあるけれど、 日常の生き方を逆照射もする。 本書の議論に刺激を受けました。
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