石ノ森章太郎コレクション 初期少女マンガ傑作選(文庫版) の商品レビュー
「少女クラブ」掲載作を中心に60年代に描かれた石森章太郎の短編少女漫画を集めた文庫オリジナルの短編集。内容はSFから伝奇モノ、ファンタジー、人間ドラマとバラエティに飛んでおり、いくつかは後の24年組の先駆ともいえる内容となっている。(実際、萩尾望都は「ポーの一族」が吸血鬼の年代記...
「少女クラブ」掲載作を中心に60年代に描かれた石森章太郎の短編少女漫画を集めた文庫オリジナルの短編集。内容はSFから伝奇モノ、ファンタジー、人間ドラマとバラエティに飛んでおり、いくつかは後の24年組の先駆ともいえる内容となっている。(実際、萩尾望都は「ポーの一族」が吸血鬼の年代記である「きりとばらとほしと」の影響下にあることを認めている) 収録作の中では、ローバート・F・ヤングの「たんぽぽ娘」を彷彿とさせる「きのうはもうこないだが あすもまた…」が良い。漫画家が描いた作中作という構成(それが意味があったかというと疑問の余地もあるが)や斬新なコマ割りも興味深い。
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本人が「本当の意味でのデビュー誌」と呼んだという「少女クラブ」ほかに掲載された短編集。 どれも才能が煌めく珠玉の作品ばかり。メタ的構成や映画的なコマ割りのほか、題材も(今の目でみればなおさら)少女まんがの枠には収まっていないセンス・オブ・ワンダーに満ちてる。
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