後藤新平の台湾 の商品レビュー
初代満鉄総裁、東京市長、内務大臣を歴任した後藤新平は40代のうち8年半に亘って台湾総督府民政長官を務めた。日清戦争で割譲されたものの、当時の台湾はインフラが未整備でアヘンや風土病が蔓延していたうえに、現地住民からの抵抗を強く統治が困難を極めた。後藤新平はそうした中で衛生技官として...
初代満鉄総裁、東京市長、内務大臣を歴任した後藤新平は40代のうち8年半に亘って台湾総督府民政長官を務めた。日清戦争で割譲されたものの、当時の台湾はインフラが未整備でアヘンや風土病が蔓延していたうえに、現地住民からの抵抗を強く統治が困難を極めた。後藤新平はそうした中で衛生技官としての知見を活かして台湾の統治を行った。 歴史の教科書では台湾割譲と一言で済まされてしまうが、現地での対応、本国との折衝など実務的には大変な難業だったことが分かった。 ただ、本書は全体的に後藤新平を揚げる感が強く、中立客観的な視座ではなかった。
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後藤新平が「アヘンの島」台湾を変えた――。開発経済学の泰斗が後藤の総督府民政長官時代に発揮した政治的リーダーシップを描く。
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