世界のピラミッドWonderland の商品レビュー

河江肖剰(編著),佐藤悦夫(編著)

2021/06/05

不思議な存在で人々の心をとらえ続けているものの１つに、ピラミッドがある。

「ピラミッド」は、三角形の菓子パンを意味するギリシア語のピューラミスから来ているそうだ。

古代ギリシア・ローマの歴史家たちは、エジプトのピラミッドを指す言葉だったが、今では世界中で使われている。

エジプト、テオティワカン、ヨーロッパ、ボロブドゥールと様々なピラミッドを取り上げている。

写真やイラストがたくさん載っていて分かりやすい。

ピラミッドと言えば、カフラー王のピラミッドとその近くにあるスフィンクスが印象的だ。スフィンクススフィンクス神殿は、カフラー王朝末期に造営されたが、未完成のままだった。

スフィンクスについて、当時の人々がどのように呼んでいたのか謎だ。

そして、カフラー王のピラミッドの内部は、父親のクフ王に比べて単純な構造になっている。しかし、その理由は明らかになっていない。

謎が謎を呼び、人々の関心を高める。

これからも人々の心に残り続けるピラミッド。

興味が尽きることはない。

2021/02/24

世界のピラミッドマップがよい。本で取り上げたピラミッド15箇所の写真を回りに配し、地図で分かるように示した。また下部に建造時の時間軸をピラミッドごとに示したのもよい。

エジプト、メキシコ周辺、ヨーロッパ、インドネシア。イタリアとギリシャにもピラミッド状のものがあるのを初めて知った。ボロブドゥール遺跡にも階段状のピラミッドがあった。

メモ
メキシコ：ティオティワカン｢月のピラミッド」「太陽のピラミッド」「羽毛の生えた蛇神殿」
　　　　：南部モンテ・アルバンのピラミッド
グアテマラ：「ティカル」グアテマラ市から北西に600ｋｍ
　　　　　：「カミナルフュー」
ホンデュラス：「コパン」

ギシリャ：エリニコのピラミッド　ペロポネソス半島東アルゴス平野
ローマ：ガイウス・ケスティウスのピラミッド　オスティエンセ広場　後代に造られた城壁に取り込まれている。

2021.1.25初版第1刷　図書館