会計×戦略思考 の商品レビュー
企業のマーケティングを把握し、財務諸表の中身を仮説をたて、実際に読み解く。 これを反復することで自社と同業他社との比較が深まり何が強みか逆に弱みなのかが分かってくる。 そこから5フォースに落とし込み、成長戦略を立て、実行に移す。 その実行が活かされたかどうか会計指標用いて過去と比...
企業のマーケティングを把握し、財務諸表の中身を仮説をたて、実際に読み解く。 これを反復することで自社と同業他社との比較が深まり何が強みか逆に弱みなのかが分かってくる。 そこから5フォースに落とし込み、成長戦略を立て、実行に移す。 その実行が活かされたかどうか会計指標用いて過去と比較して確認をする。 このそれぞれのやり方を研修生との会話でロジカルに説明をしている。 5フォースに落としこむのは一人では情報が足りなさすぎる事から、まずは決算書より同業者他社との会計指標の比較から初めて行きたいと思った。
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戦略フレームワークと、財務諸表のつながりを、自分で考えながら身につけることをサポートしてくれる一冊。面白かったし、手を動かす気になった。 縦書き横書きがコロコロ変わるのが、ちょっと読みにくかった。
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第一部の会計に関する内容は、他の本にも見られるが非常に興味深いので、この本でなくても大丈夫ではあるが、一度目を通すと良い ある程度仮説を持ちながら決算書を読む行為を推奨しているが、逆に分析する観点で、同じ業種の複数の代表的な企業の決算書を見比べるのも面白いかもしれない 会計や経営...
第一部の会計に関する内容は、他の本にも見られるが非常に興味深いので、この本でなくても大丈夫ではあるが、一度目を通すと良い ある程度仮説を持ちながら決算書を読む行為を推奨しているが、逆に分析する観点で、同じ業種の複数の代表的な企業の決算書を見比べるのも面白いかもしれない 会計や経営管理などの業種以外の方は趣味的な作業にはなるかもしれないが、自分の業務がどういう会計行動につながるかを深く理解できると思います。 第二部以降の戦略については、個人的にはフレームワーク次第でどこの深さまで掘るかだと認識しているので、そこまで読まなかった。
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企業分析や戦略立案にあたって「会計情報をどう使うか」という点にフォーカスしており、月並みな会計知識の解説書とは一線を画す。ビジネススクールで習得することが期待されるケイパビリティを踏まえて著者が実際に行っている会計研修をベースに書かれているので、ケーススタディも豊富で、具体的にど...
企業分析や戦略立案にあたって「会計情報をどう使うか」という点にフォーカスしており、月並みな会計知識の解説書とは一線を画す。ビジネススクールで習得することが期待されるケイパビリティを踏まえて著者が実際に行っている会計研修をベースに書かれているので、ケーススタディも豊富で、具体的にどういったスタンスでそこに取り組むべきか、よくある受講生達の反応とその問題点、等も記載されており、取っ付きやすい。
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財務の基礎から企業戦略を読み解き仮説を持つ思考プロセスまでじっくり学べる本でよかった。1回読んだだけだと身に付かないくらいボリューミーではあるので何度も読み返したい
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会計と企業戦略をリンクさせた一冊でなかなかの読み応えでした。あとがきでも書かれているとおり、どちらかのみを扱ったものは多数ありますが、双方を有機的に結び付けてたものはこれまでお目にかかったことがなく、会計を重層的に理解することができる点において貴重な一冊であると思います。 また...
会計と企業戦略をリンクさせた一冊でなかなかの読み応えでした。あとがきでも書かれているとおり、どちらかのみを扱ったものは多数ありますが、双方を有機的に結び付けてたものはこれまでお目にかかったことがなく、会計を重層的に理解することができる点において貴重な一冊であると思います。 また構成もビジネススクールで講義を受けているかのような臨場感あふれるものに仕上がっており、楽しく読み進めることができます。 それにしてもこの本を読み終わり改めて思うのは、企業戦略とは単によい商品、画期的な商品を作ることのみにあらず、どのようにお金を使うか、という会計視点が欠かせないのだなということを実感。
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難しそうなタイトルに反して、具体的な事例を元に数字の捉え方がわかりやすく書かれている。とても参考になった。
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BSとPLの違いも怪しい自分にとって、基本用語や会計の考え方や各指標の平均参考値など知ることができ、業務においても大いに活用できると思った PLは3つの象限に分けることができる ・本業かつ経常的な活動 ・本業ではないが経常的な活動 ・本業、本業以外にかかわらず今年限りの特別な活...
BSとPLの違いも怪しい自分にとって、基本用語や会計の考え方や各指標の平均参考値など知ることができ、業務においても大いに活用できると思った PLは3つの象限に分けることができる ・本業かつ経常的な活動 ・本業ではないが経常的な活動 ・本業、本業以外にかかわらず今年限りの特別な活動 グローバル市場で優位性のある製品やサービスがあれば営業利益率は10%あるはず 製造業でも小売業でも、平均的な粗利率は20%ほどである 損益計算書はビデオテープ、貸借対照表は写真 BSの右側は「資金の調達先」左側が「資金の投資先」となる 優良企業:利益剰余金が多く、資本金・借入金は少ない 不振企業はその逆。 利益剰余金はPLの純利益と一致する BSの左側(資産)に企業の特徴が現れる バリューチェーンの戦略の違いが原価率と販管費率に影響を与える (研究開発→製造→プロモーション・販売→販売チャネル)
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
Case study も多く非常に理解しやすい1冊。 ●メモ ・本業の定義:定款に記載のあるもの ・売上原価:今の売上高に個別的、かつ直接的に対応していること --->研究開発費は原価には含まれず、ただし本業であるため一般管理費に計上 --->製造業なら製造コスト、小売なら仕入れコスト、サービス業ならサービス コスト(TDLのキャストの人件費)が計上。故にTDLの原価は売上比62% ・土地は時価評価しない(=取得時のまま) 帝国ホテルの本社(千代田区/11,000㎡)がわずか200万円。 ・競争状況についての考察(5 force) 売りて(仕入れ側)・買い手(販売側)・新規参入の脅威・代替品の脅威で捉える 特に、売り手・買い手の統合・寡占が進むことは原価/売上に直結。 ・粗利とバリューチェーンのカバー範囲 キャノン(内製/44.8%)、Apple(外注/38.2%)は製造の形態こそ違えど、 製造より上流の企画、研究開発、デザインなどで主導権を持ち、実質的にvalue chain全体を支配しているからこそのmargineの高さ。 ・4Pと4C 売りてサイドで見るか、買い手サイドで見るか。 Product / Customer Value , Price/ Cost ,Place/Convenience, Promotion / Communication ・セブン銀行の脅威の利回り(Convenienceの最たる例) 預金残高は6866億円(2020.3末)に対し手数料収入は1200億円=17%超 ※他銀行からの受取手数料130.9円×92.1回/日×365日×25,200台 超高収入のATM設置・運用プロバイダー。 ・IFRSとの違い ・段階利益の表示の矯正規定なし(※経常利益など) ・特別損益の区分の禁止(ビジネスに特別/想定外なんてない): ・自社オリジナルの利益項目の増大(1) ・非継続事業に関する損益を別建てで表記(例:スプリント) ・のレンは非償却、固定資産の減損は2ステップ ・株式売却益を損益計算書に計上しない選択肢 ・収益(売上高)の認識基準が変化(※出荷ではなく着荷) ・貸借対照表の呼び名と見え方が変化 ・全てのリースは資産計上が原則
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具体的なサンプル企業のB/S、P/Lを用いたケーススタディや、インタラクティブな会話形式の中に思考プロセスのエッセンスを盛り込み、思考ロジックが自然と頭にインプットされるように工夫されている。「考えてから読む」ということがKey Word。これまでの知識の再整理にとても役立った。
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