大学はどこまで「公平」であるべきか の商品レビュー
「都市部の学生が優位」とか「親ガチャ」(=親の年収)とかの話かと思いきやそれは冒頭だけで、大半は国外との比較。国内で叫ばれる公平とはなんなんだろうかと考えさせられるとともに、米国とかドイツ、フランスの大学進学について学ぶことができた。章だてもすっきりしていて文章が読みやすかった。...
「都市部の学生が優位」とか「親ガチャ」(=親の年収)とかの話かと思いきやそれは冒頭だけで、大半は国外との比較。国内で叫ばれる公平とはなんなんだろうかと考えさせられるとともに、米国とかドイツ、フランスの大学進学について学ぶことができた。章だてもすっきりしていて文章が読みやすかった。著者のほかの本も読んでみたい。
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一発試験依存と進学率の高まり、長年の教育機会の平等・均等路線が大学を”歪”なものにした。今こそ「公平」という呪縛から逃れよ!
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世界の制度を網羅的に俯瞰し,その上で日本という独自文化に適応した制度とはどのようなものかを探る.間違いなく,制度設計を行う立場の人間に,このような制度設計方法をとらなければならない,ということ自体を理解している人間がいないため,永田町の適当な発言に忖度して(官僚の矜持が高質な制度...
世界の制度を網羅的に俯瞰し,その上で日本という独自文化に適応した制度とはどのようなものかを探る.間違いなく,制度設計を行う立場の人間に,このような制度設計方法をとらなければならない,ということ自体を理解している人間がいないため,永田町の適当な発言に忖度して(官僚の矜持が高質な制度の構築ではなく,出世になってしまったことが元凶だろう)骨子の定まらない,その場しのぎのシステムが出来上がっているのだろうと,容易に想像がつく.
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
<目次> 第1章 なぜ一発試験依存が進んだのか~大学受験の不都合な真実 第2章 入試罪悪論~なぜ「公平性」が求められてきたのか 第3章 変わるエリートと大学の姿~教育はどう変わったのか 第4章 世界で求められる大学の変容~研究はどう変わったのか 第5章 「大卒=非エリート」時代の大学論~何のための公平か <内容> 思ったほど新しい考えは載っていなかった。既存の話を裏付けた感じ。タイトルはもっと一発試験に「公平性」がない、と言うのかと思ったが…。知識偏重の件はあまり追及していない。まあ、大学への期待も変わったし、著者の言う、研究者の大学と実学の大学に分ける、という考えが妥当な所だろう。
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