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愚か者の島 の商品レビュー

3.3

13件のお客様レビュー

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2024/09/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

無人島に不倫の末アダムとイブを夢見て入植したことから始まる。 歪んだ思想と自尊心を持つ元医者と他人に依存することしかしない女。 新たな入植者とのあいだでのトラブルから悲惨な事件に。 他人に押し付けるの程の行き過ぎた思想を持つ偽善者に読んでほしい。 読みやすくて一気読みできました。

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2024/08/06

テンポの良い展開で先が読めない。次に何が起きるのかと夢中で読み進めた。 無人島で生活を始めた訳ありの人々が各々のトラブルから地獄のような泥沼にハマっていく物語だが、一人一人の愚かさに頭を抱えたくなった。不用心に踏み出した一歩が、実は地雷を踏んでいる、などという事が人生では起きるの...

テンポの良い展開で先が読めない。次に何が起きるのかと夢中で読み進めた。 無人島で生活を始めた訳ありの人々が各々のトラブルから地獄のような泥沼にハマっていく物語だが、一人一人の愚かさに頭を抱えたくなった。不用心に踏み出した一歩が、実は地雷を踏んでいる、などという事が人生では起きるのだ。 後半に至り展開が読めてしまう難点はあるのだが、そこまでの展開は晴天の楽園を五里霧中の地獄に変える。一触即発のサスペンスはなかなかである。

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2022/04/29

南の孤島で繰り広げられる物語。 自然主義に傾倒し原始的な二人きりの生活を夢見る不倫カップル。息子を引きこもりから脱却させるため全てを捨ててきた教師一家など。 自給自足、サバイバルな生活は理想とは程遠く、エゴがぶつかりあう。 一応ミステリー。 結末は満足した。 (図書館)

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2021/10/11

無人島生活がどんなものなのか?自然の中で自由にストレスなく生活できると思ったら大間違い。 やはり人間は文明社会の中で生きる動物なのかも。 田舎暮らしに通じるものがある。憧れだけでは生活できない。結局、自然いっぱいの中での憧れの生活とは、快適に生活できる文明の上に成り立つもの。 無...

無人島生活がどんなものなのか?自然の中で自由にストレスなく生活できると思ったら大間違い。 やはり人間は文明社会の中で生きる動物なのかも。 田舎暮らしに通じるものがある。憧れだけでは生活できない。結局、自然いっぱいの中での憧れの生活とは、快適に生活できる文明の上に成り立つもの。 無人島にフリムンが集まったのか、無人島に来たからフリムンになったのか。 面白かった。

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2021/05/31

原始的な生活に憧れる、ありそう。現実的に考えるなら、田舎暮らし的な…その離島バージョンだよなぁ。 不便な所に住まうとその人の本質がドバーッと出てきそうで、普通の生活ならうまくいっていたことでも、そうでなくなる確率が高そう。嫌な本質をみるのは嫌なので、そんな生活は選ばないや。

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2021/05/01

無人島に集まった逃亡犯、ビーガンかぶれの不倫ペア、不登校の息子を連れた夫婦、そして、グランピング施設建設を目論む胡散臭い女社長たち…。もめるのは必至だ。愚か者たちのドタバタの争いにへきえき。満場一致でのこのミス大賞受賞作「完全なる首長竜の日」の作者なので期待して手に取ったのだが…...

無人島に集まった逃亡犯、ビーガンかぶれの不倫ペア、不登校の息子を連れた夫婦、そして、グランピング施設建設を目論む胡散臭い女社長たち…。もめるのは必至だ。愚か者たちのドタバタの争いにへきえき。満場一致でのこのミス大賞受賞作「完全なる首長竜の日」の作者なので期待して手に取ったのだが…。

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2021/03/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

教訓:スキャンダルを週刊誌に売る人間は信用できない。沖縄諸島にある無人島に、訳ありの人間が住み着き始める。逃亡犯・略奪愛駆け落ちカップル・引きこもりの息子を持つ家族・きな臭い不動産社長の妻とその取り巻き。愚か者ホイホイと化した島。訳アリ人物が勢揃いしたせいで、島の暮しはカオスになってしまう。無人島ものやサバイバルものが好きなのでそれなりに楽しめたが、もっとエグイものを想像していたのでその点は薄味。ちなみに私の愚か者ランキングは咲良>>土岐>嘉門>亀石>久志>阿久津>>苅部>>美千子>諒=ロビン。

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2021/03/21

愚か者たちの島ですね。吉田修一「怒り」を思い出しました。この乾さんは私の求める乾さんではありません。ちょっと残念。

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2021/03/16

最初の方は良かったが、中盤からラストまでが少々まどろっこしいし、やっぱりなあという感じです。 驚きもなく淡々と読んでしまいました。

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2021/03/10

乾緑郎さんの作品を読むのは初。読ませる力がすごい。ミステリーではなく、サスペンスだったけど集中力を途切れさせない面白さがあった。 愚か者ではあるかもしれないけど、憎めない殺人者と殻を破り成長していく少年の話で、読後感はスッキリ。

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