20世紀ファッション の商品レビュー
自分の持っていたファッションデザイナーのイメージが、シャネルと川久保からきているという気づきが得られてよかった。 デザイナーがファッションのトレンドを作っていくこと、作られた既存のファッションへのアンチテーゼによって概念へ揺さぶりをかけること。この2つの相反するファッションのイ...
自分の持っていたファッションデザイナーのイメージが、シャネルと川久保からきているという気づきが得られてよかった。 デザイナーがファッションのトレンドを作っていくこと、作られた既存のファッションへのアンチテーゼによって概念へ揺さぶりをかけること。この2つの相反するファッションのイメージが、本書を読むことで整理されたと思う。
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20世紀、そして現在に至るまでのファッションに影響を与えた、10名についての人物像や、どのようにファッションに影響を与えているかが開設されている。コンパクトによくまとまっていて、興味深く読むことができた。シャネル、ディオール、マルジェラ、コム・デ・ギャルソン(川久保玲)、ヴィヴィ...
20世紀、そして現在に至るまでのファッションに影響を与えた、10名についての人物像や、どのようにファッションに影響を与えているかが開設されている。コンパクトによくまとまっていて、興味深く読むことができた。シャネル、ディオール、マルジェラ、コム・デ・ギャルソン(川久保玲)、ヴィヴィアンウェストウッドなど、今でも有名ブランドになっているデザイナーが多く登場しているので、面白かった。 一方で、著者はここで取り上げる人物は網羅的でないことを断っているので、全体感をつかむには別の本を読んだ方がいいと感じた
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ようやく読み終わったー。 大学の参考図書として購入して、ついでに読んでみた一冊。 20世紀のファッション史を、10人のデザイナーごとに読み解き、分析し、評価する本。 特徴はその評価基準が「いかにデザインが優れているか」ではないこと。 たとえばディオールの章だが、なぜディオー...
ようやく読み終わったー。 大学の参考図書として購入して、ついでに読んでみた一冊。 20世紀のファッション史を、10人のデザイナーごとに読み解き、分析し、評価する本。 特徴はその評価基準が「いかにデザインが優れているか」ではないこと。 たとえばディオールの章だが、なぜディオールのデザインが受け入れられたか、それはここのデザインがこうでこうで、という分析は多くない。 むしろ、マーケティングという分野でディオールのことを論じている。 「10人の偉大なデザイナーは、なぜ偉大なのか」ではなく、「10人の偉大なデザイナーを、"偉大"に押し上げた時代の気分と背景」の本だ。 以下は私の印象に残った文の一部抜粋。 「性犯罪を誘発すると非難がましい視線を投げかけながら下心を抱いていた」 マリークアントによって1960年代の日本にミニスカートが持ち込まれ、女性たちが足を出したファッションをすることに対する男性週刊誌の態度。「痴漢されたくなければミニスカート履くな」とか言う男もいる今と変わらないって、1960年代から価値観アップデートされてないってこと? 「流行とは時代の美意識に自分を近づけるための規範のひとつに他ならない」 確かに。そう思う時点で超消費社会の一員なのだと実感。 「戦後社会が目指していた「輝かしい未来」の実像が明らかになると、新しいものをつくるより失われてしまった素朴な民族文化や近過去への哀愁に駆られる風潮となり、」 バブルが弾けた後の日本(というか最近)にも同じことを感じる。テレビではPUFFYや工藤静香が歌い、ルーズソックスやギャル文化が再燃し、(ギャル文化に関しては令和らしく手が加えられているが)、みんながみんな「昔の楽しそうな日本」に憧れ、模倣しているような空気。今は未来への期待よりも過ぎ去った近過去への哀愁の方が大きい。 みんなどこか悟って、未来を諦めている。
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■20世紀 ファッション ①チャールズワース ファッションと産業の関わりを振り返る上で 一番最初は、産業革命から振り返る必要があるという視点。 ファッションの流行を、その時代背景から見て行く上で、その時代を経験していないからこそ、納得した。 ②ポワレ 実用的な服って戦争で...
■20世紀 ファッション ①チャールズワース ファッションと産業の関わりを振り返る上で 一番最初は、産業革命から振り返る必要があるという視点。 ファッションの流行を、その時代背景から見て行く上で、その時代を経験していないからこそ、納得した。 ②ポワレ 実用的な服って戦争で需要が高まったのか…と感じた。 芸術を愛したポワレにとって、実用的な服を求められる時代に生きることは辛かったろうな、、 舞台芸術と共存することで、舞台で服の宣伝ができるというのは この時代ならでは。 ③シャネル シャネルが神格化される現代において シャネルのやってきたことを整理する文章で分かりやすかった 芸術というよりは、自分の生きる上でのこだわりを世の中に発信したい。そんな気持ちで物作りをやってきた人なのかな?と感じた 感性でデザインしてきたというよりは、自身の生い立ちから来る上流階級の豪華絢爛なスタイルに対する反抗精神を感じた ファッションの創造性と社会における影響を 歴史を辿り、数名のデザイナーから切り取るのが すごく面白かった 社会の方を取り上げ出たり ブランドだけを取り上げることはたまにあるけれど 時代の変化に合わせてデザイナーが作ってきたものの変化 何に悩み創造したのか?そしてやっぱり改めて 確固たる意志のあるコムデギャルソンが大好きだと改めて実感しました ♡ ファッションの深みに触れるために ここまで論じる筆者のリサーチ力すげえ!
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