写真集 365日京都絶景の旅 の商品レビュー

いろは出版(編者)

2021/04/13

コロナウイルス感染で遠出したくてもしにくい今日この頃。そんなときに見つけたのが今回の本だ。さまざまな京都の365日を写真つきで紹介していて、パラパラめくると頭の中で行った気分になる。

有名な寺院からあまり知られていないところまでいろいろ載っている。

1月1日は、平安神宮大鳥居を取り上げている。色鮮やかな建物が印象的な平安神宮。創建されたのは、1895年だ。平安遷都1100年を記念して建てられた。

1月8日は、天橋立を紹介している。「ブラタモリ」で取り上げていて、今年の大学入試共通試験で問題になりネットで話題になっていた。雪景色がいい感じになっている写真が載っている。

ちなみに8月21日は、笠松公園を取り上げている。「股のぞき」発祥の地として有名で、こちらもブラタモリで取り上げていた。

4月17日を見ると仁和寺御室桜を取り上げている。開花は例年4月中旬から下旬にかけてという、遅咲きの桜。

木の高さが2mほどで、花が低い(鼻が低い)ことから「お多福桜」とも呼ばれる。そのような言い方をされていたとは知らなかった。

桜があるなら紅葉ということで、11月21日にワープすると、鞍馬山中を行く叡山電車を取り上げている。通称「えいでん」と呼ばれる叡山電車は、「もみじのトンネル」と呼ばれる区間がある。市原駅から二ノ瀬駅間のおよそ250mに約280本のイロハモミジ、オオモミジに囲まれて、いい目の保養になる。

京都の魅力は景色だけではなく、食もある。8月29日では、喫茶ソワレを紹介している。1948年に創業したソワレの名物は、「ゼリーポンチ」だ。キラキラしていてしばらく眺めていたくなるようなゼリーだ。

10月21日を見ると京都のラーメン文化を取り上げている。京都の食べ物というと和菓子や日本料理が浮かんでくるがラーメンの有名店もある。写真に載っているのは、ラーメン専門店本家第一旭と新福菜館本店だ。

「京都ラーメン」とは何だろうと思ったが、はっきりした定義はないと書かれている。天下一品のようにドロドロ系から醤油系など多種多様だ。

緊急事態宣言が解除されて、時間のあるときに京都に行って観光地をめぐっておいしいものを食べたいなあ。